2014年3月1日土曜日
富良野線のありがたさを感じながら・・・
クルマが好きで、運転が好き。そんな僕ですからJRに興味がないかと言うと、実は鉄道の旅も大好き。駅って何とも不思議な空間で、ここからいろんなところに繋がっているかと思うと、わくわくしちゃう。空港も大好き・・・。
あと、2か月ちょっとでJR北海道の江差線が廃線になる事が決まっていて、我が町美瑛を行く富良野線のことが気になってしまいました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%B7%AE%E7%B7%9A
それにしても北海道の鉄道の歴史は、炭鉱ラッシュとでも言えばいいのでしょうか、往時の路線図からどんどん目減りし、さらに廃線化していくさまが、あまりにも強烈です。いつのものかわかりませんが、全盛期、2004年、現在(2014年)の路線図を見ると、スカスカになって行くのがわかります。
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/006/487/46/1/116523042215626946.jpg
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/006/487/46/1/116523898015612932.jpg
http://www.jrhokkaido.co.jp/network/barrier/maptop.html
1968年(昭和43年)に当時の国鉄諮問委員会が提出したいわゆる赤字83線が、その後どんどん廃線化され(江差線もその一つですけど)、あるいは民営化された後に廃線化されて現在に至る様子は、特に北海道で顕著だと思います。
現在のJR北海道を語る場合に、大きなふたつの出来事が挙げられます。ひとつは国鉄からの民営化です。1987年に6分割+貨物で7つのJRに分けられたうちのひとつJR北海道は、たっぷり(と言えるかどうかはビミョーですが)の持参金(経営安定化基金)とともに民営化されました。しかし、そもそも利用者数と経費から割り出される経営指数は、たちどころにほころびが出てしまう。
ひとつの例として根室本線池田駅から北見駅までを結ぶ、いわゆるふるさと銀河鉄道は、年間利用者200万人を超えていた網走本線時代とはうってかわり、2003年には50万人を切ってしまいます。途中鈴木宗雄衆議院議員の名前も出てきたりしながら2006年に廃線。結局利用者数激減の波はいかんともしがたく、路線バスへと使命を譲る運命をたどりました。
もうひとつのJR北海道のターニングポイントと言うと、2011年5月の石勝線におけるスーパーおおぞらの火災事故。これはJR北海道の民営化スタートの行く末に、起こるべくして起こった人災なのかもしれません。事故はJR北海道の体質に依るひとつの現象ですから(まぁ氷山の一角みたいな)、次々に事故は続いてしまう。果ては安全管理のためのデータ改ざん、元社長の自殺にまで発展。国土交通省も異例の3度の改善命令を発令します。
こんな変遷の末に、最近目にするのは、JR北海道を批判する世論です。存続自体を否定する論点は、安全を確保できない経営体質なんだから、もう止めろと・・・。函館まで新幹線が乗り入れることが決まっていますが(最終的には札幌を越えて旭川まで、ということらしいですが)、新幹線の運営をJR北海道に任せられるのか?という意見も。僕の目にする限り、一個人の、しかもテクニカルな分野に精通しているような人ではない人の短絡な視点に見えますが、シンプルに考えたら事故ばかりの路線を放置できないって言うのもわからないではありません。2012年の日平均利用者数一桁の駅が、およそ400あるうちの118駅もある北海道・・・(ちなみに美瑛駅は240人で、全北海道中113位)。
トンネルのない富良野線を行くJRの横を、国道237号線が並走しています。国道にはバスが運行されている。したがって、廃線に伴い、バスへの切り替え準備が出来ている、とも取れますが、現状はJR、路線バスとも採算に乗れていない(どちらか辞めたら乗るかは知る術もありませんが)。
富良野盆地をとことこと行く富良野線、そして厳冬の真っ白い世界を粉雪飛ばして走る富良野線。どちらも北海道の(そしてこの上川地方の)素晴らしい景観であると共に、地域住民のなくてはならない生活インフラ。都会(札幌とか新潟を除く)から比較すれば、こんな雪国で、冬は止まっているときの方が多いだろう、なんて危惧される意見もありますが、僕の知る限り富良野線が雪で運行を止めるなんてことはありません。いつまで富良野線が走り続けることができるのか、値上げするのか、補てんするのか、本数さらに減らすのか、ノロッコやめるか(夏季に営業する展望列車)、旭川空港まで乗り入れて活路を見出すのか、その合わせ技か、やっぱり廃線しかないのか。
便利で大好きなクルマを運転することが多いけれども、それでも年間10往復以上美瑛・旭川間を利用する僕にとって、できることなら富良野線は存続させていただきたい。乗れば、その利用者はほとんど学生(高校生)と高齢者。
一番の解決策は、利用者の増加なのだとは思う。現実に、あくまでも主観でしかないけれども、旭川市は住みやすい街。医療(国立の大学病院、ほかに総合病院2院)、文化、学校、交通(旭川空港、函館本線)、そして北海道の食。ここに移り住むまで恐れていた真冬の寒さと雪だって、1度暮らしてしまったら全然苦にならない。むしろ本州の真冬の寒さ(家の中)と、真夏の暑さに比べたらはるかに快適なレベル。このあたり、うまく発信しきれていない。
少しずつ少しずつ過疎化が進む北海道の小さな街を結ぶJR富良野線が、消えてなくならないことを期待したい。部外者(ここに(広くは北海道に))住んだこともない人たちから表面的な批判をされてしまうのも仕方がないのかもしれないが、合理的に変えて行くことだけが住みよい街づくりになる一つの答えではないはずだ。
2014年2月13日木曜日
風が止んで、空が晴れて。

2012年に新築した小さなコテージが、最新の設計&施工でできているのに、水道管が凍結してしまった8日の朝。この日の最低気温は、今季で一番下がって氷点下28.1℃。愛知県に暮らしていた頃には想像もつかない気温でしたが、ここに住んでいると毎年1、2回はめぐって来ます。
そして、こんな寒い日の朝は、決まってびっくりするほどの美しい景色が美瑛にはたくさん溢れています。
いつの間にか出かける場所が決まってしまうのも事実で、どうしても自分が好きな場所に足が向くのですが、持ち前の飽きっぽさも手伝ってうろうろと・・・。すると、とても運のいいことが起きることもあります(逆のこともないわけじゃないですけど)。
12日の朝、お客様をご案内して四季彩の丘から美馬牛へ抜ける小道。北側の景色があんまり綺麗なのでクルマを停めました。そこには先にクルマを停めて写真を撮っている人が何組かいて、皆さんこの絶景に足を止めたんだな・・・とファインダーを覗いていると、
「あのー、こっちも綺麗ですよ」
という見知らぬおじさんが声をかけてくれました。こっちって南側でさして素晴らしい景色も見えないよなぁーときょとんとしていると、
「足跡の付いているところまで行くんですよ」
と教えてくださいます。そこは畑じゃないの?と心配になって聞くと
「大丈夫、電信柱までは畑じゃありませんよ」
と、いかにも地元の人らしい説明で、わかりやすく教えてくれました。なるほど、5~6m先まで伸びた人の足跡は、電信柱の下で止まっています。ちょっぴり安心して足跡をたどって行くと、今まで写真でしか見たことのなかった綺麗な美馬牛小学校の姿が雪原の中に現れました。
塔のある小学校で有名なここは、あちこちに立て看板が目立ちます。そのほとんどは、ここは小学校なので生徒以外の方は入らないでほしい、小学生のプライベートを切り取るような写真は撮らないでこと!というものです。
美瑛は美しい景観が魅力の場所で、写真目当ての人もたくさん訪れます。そのほとんどの人が節度あるマナーで自分だけの写真を楽しんでいらっしゃるように思うのですが、ごく一部の方の心無い振る舞いが、写真家の肩身を狭くするようなことに繋がっています。自分だけの写真、自分だけの構図、自分だけの・・・がエスカレートするのでしょう。その気持ちは農家の個人所有であるはずの畑に無断で侵入したり、ここのような小学校にも踏み入ってしまう・・・。
ここ数年、美瑛の写真家のマナーの悪さがマスコミにも出て来るようになり、迷惑を被る農家の真意も紹介されるようになりました。小学校の素晴らしい光景を目の前にしながら、こうしてさりげなく写真を撮る場所を教えてくださる地元の人に感謝しながら、何枚かのシャッターを切りました。僕自身の数少ない印象ですが、美瑛の写真撮影マナーは、少しずつですが良くなっているように感じます。年間140万人もの観光客が訪れる美瑛です。これだけ多くの方がいらっしゃるのは、美瑛がそれだけの魅力を持っているからに違いありません。願わくば、美瑛好きの多くの方が、気持ちよく過ごしていただけるように、最低限のマナー、ルールを守っていただけたらと思います。
それにしても・・・、美瑛ってどこに行ってもカメラ持った人がいて、ちょっとびっくりしますね。写真撮らない人から見たら、鼻につくかもしれません。そういう僕もカメラ持ってうろうろしています・・・。
2014年2月9日日曜日
STIと130ⅰと・・・。
あらためてやってきたスバルWRX_STIの諸元表を眺めてみると
全長・全幅・全高は4415・1795・1475
で、もっとも気になるのは全幅の1795です。もう1800mmに届こうかというこの全幅は、正直狭い路地や市街地のパーキングで少々神経質になってしまう大きさです。以前乗っていた2002年のスバル・インプレッサWRX_STIは
全長・全幅・全高は4405・1730・1425
で、幅方向へのサイズアップが顕著です。ちなみにBMW130ⅰは
全長・全幅・全高は4240・1750・1415
と、比較的似たサイズながらやっぱり幅が気になる所です。
どうしてサイズのことをこと細かく書き始めてしまったかと言いますと、このクルマ、運転中(特に少し速度をあげて「飛ばしている時」)には幅を含めてサイズの大きさをあまり感じさせません。それでも実際には1795mmの幅があるわけで、不用意にインを詰め過ぎてしまうとあらぬことになちゃうわけでして、ここは要注意点のひとつかなと・・・。
ほかにも思うところをあれこれと備忘録的に残しておきます。
【パッケージ】
5ドアハッチバックとして、十分な居住空間と荷室を有していると思います。これはより長いホィールベースを持つBMW130と比較しても随分秀逸で、特に荷台の広さは重宝しそうです。BMWはロングノーズが影響して、クルマのサイズの割には荷室は大きくありません。
【パワートレーン】
4WD:素晴らしいスタビリティで雪道も安心。
エンジン:スムーズでパワフル。低回転で少し非力かな。
サスペンション:固い。もっとしなやかな設定希望。
6速ミッション:軽くカチカチっと決まります。
4駆の絶大な安定感は、素晴らしいロード・ホールディングを供し、テカテカのブラック・アイスバーンのような路面でも、それほど緊張感を伴わずに走破できます。これは今までの愛車プジョー206(FF)でも絶対ありえなかった領域で、北国ではありがたい限りですね。クラッチを切った時以外は、4駆の絶大な安心感が得られます。
次にエンジンですが、大馬力(308PS)は雪道で持て余すかな・・・と思っていましたが、むしろ程よいパワー感。気になるのは低回転域でのトルクの細さです。うっかり2速発進したら、あっという間にエンストしました。これはBMWの3Lエンジンの余裕に比べると遥かに頼りない感じ。ただし、2L4気筒ながら回転上昇は滑らかで軽快です。BMWの6気筒は、もう少し緻密で重厚感伴いながらの回転上昇。滑らかさ、トルクの付き、精緻なフィールはBMWに軍配。一方で軽快感、回転上昇に伴うトルクの厚み、端的なレスポンスはSTIに分があります。好きかどうかで言うと、これは甲乙つけがたい個性。スバルの方がメカで持ってっちゃう感じで、BMWはあくまで自然な手触り(エンジンを触るってのもヘンですが)を大切にしているように思えます。2Lでここまでチューニングしているスバルは、大したものだなぁと感心してしまいます。
スバル308PSに対してBMWは265PS、どちらも余りあるパワーの持ち主です。で、車重もほとんど一緒。であればスバルの動力性能が1枚上手かと言うとこれまたほとんど似たようなレベルです。数字には表れない3Lの実力って侮れませんね。
最後にサスペンションについて。これはBMWが優勢です。固い印象が強いスバルに対して、固いながらもしなやかな懐深さのあるBMWの乗り心地はとても上質です。加えてFRレイアウトの醸す、後ろから押し出す力加減が、さらに高級感を演出しています。限界域でより踏ん張るのはスバルかもしれませんが、限界に近づくリニア感もBMWの方が掴みやすそうです。スバルのセッティングはメカニカルな工夫で、絶対的な限界領域を高めていますが、BMWは限界に至るプロセスをより的確にフィードバックする方に重点を置いているように思いました。サスペンションに関してはBMWの方が好みです。
【ハンドリング】
BMW、スバルともに少々アンダーにしつけられているようです。スバルはフェイントかけた雪道で、どうにかリアを振ることができますが、基本的にリアが滑り出すことはありませんね。たぶんいざって時にはフロントが先に逃げて行く(膨らんで行く)設定だと思います。慣れていないせいもあって、リアを無理やり滑らせると、一発でカウンターが決まりません。何というのか、いつ・どのタイミングで当てたカウンターを戻すのか、今ひとつわかんない。これはお尻でつかめる部分と、ハンドルを通して手首で感じる部分とがあると思いますが、ハンドルのフィードバックがあんまり情報量豊富じゃないのです。
BMWはリアの滑り出しがすごくスムーズ。ほんの少しスバルより長めのホィールベースも貢献しているのでしょう、カウンターも当て・戻しともにいつ操作したらいいのか把握しやすいです。これはスタビリティで軍配の上がるスバルが、BMWに敵わない点だと思います。僕自身の慣れも、まだまだってこともありますかね・・・。
ちなみに両車とも、シンメトリーで重量配分にも気を使っていて(BMWはフロント:リアを50:50にするのが社是)、さらには低重心に造られていて(特にスバルは)、とても安心感のあるハンドリングだと感じます。
【外観とインテリア】
・外観は、BMWがスマート。
・内装はどっちもどっちかな。
・細かい「使いやすさ」はスバルやや有利。
ボディシルエットは、BMWが秀逸だと思います。ちょっと存在感あり過ぎのフロント・マスクはさておき、ラインの流れが自然で綺麗です。キドニーグリルが好きだとも思いませんが、うまくデザインしていると感じます。リア・ウィンドウに雪が付着するのはスバルもBMWも似た感じでいまひとつですが、プジョー206はこの点秀逸でした。プジョーもシルエットの美しさは13年たっても全然古さを感じさせませんでした。そこへ行くとスバルは今一歩ではないでしょうか。あくまでも居住性や荷室の確保等が先にあって、それにデザインを合わせたとでも言えばいいのかな。欧州車はデザインが先にありきだと思えるほどに、ボディーラインが綺麗で美しいと思います。今回スバルの対抗馬として気にしていたアウディ(A3)も、やはり洗練されたデザインが印象的でした。
室内の雰囲気は、BMWがシックにまとめられているのに対して、スバルは無骨です。機能性優先で、デザインをあまり重視しているとは思えません(もちろんインパネ周りもデザイナーが苦心して成り立っているのでしょうけれども)。国産車ではホンダのインパネが比較的カッコいいと感じます。スバルはもう少し欧州車の粋なインパネ周辺のデザインを参考にしたらいいのになぁ・・・。スバルのインパネで致命的なのは、薄暮の時にスモール点灯後、インパネが暗くなって全然見えないことです。夜間照度が高いと疲れますが、いくらなんでも暗過ぎです。おまけに赤の透過色もせめてオレンヂとかブルーとかグリーンとかだったらいいのに!もの入れやカップホルダーは満足度高いのですが(日本人ってこっちの優先順位が高いのでしょうか?)、車内で飲んだり食べたりしない僕にとって、カップホルダーはあまり高得点をあげられそうにありません。あと、ハッチゲートの開閉のやりやすさもスバルはいいですね。軽くタッチするだけで、すんなりと開きます。
ちなみにBMWの落ち着いたインパネの雰囲気は好きですが、純正のナビはどうにもいただけません。インパネは使い勝手も悪くありませんが、渾身の(?)ナビについては画面も小さくて操作もしづらく感じます。なんだか、ケチつけまくりですね、両車とも。
【結論的に】
実はドイツにおけるBMW130ⅰとスバルWRX_STIはほぼ同価。ドイツに住んでいたらどっちを選ぶかなぁと考えると、BMWが一歩秀でているように感じています。ここ、日本では新車価格にけっこうな差額があるので(でもスバルも高額車になりましたけどねー)、チョイスは迷うところではないでしょうか。実はスバルはWRX_STIのベンチマークにBMWの特別チューン車M3を持っています。さすがBMW!と思うと同時に、いつかBMWのベンチマークがスバルになったらいいなぁとも思いますね。
僕にとって、スバルは国産唯一のプレミアム・ブランド。僕を含めた多くの人から、ちょっと(あくまでもちょっと)憧れのカー・メーカーであって欲しい気持ちです。この点BMWはすでにブランドを確立していると言えるのではないでしょうか。実際にそれは、乗り味(乗り心地ではなくて、あくまで「味」)にも表れているような気がしました。がんばれ、スバル。もうちょっとだぞ!
でもそのもうちょっとが大きな差ですよね。リーマン・ショックの時点で、スバルの株式をGMから全面的に受け持ったトヨタ(1995年当時)が、その後スバルの軽自動車生産にストップをかけました(現在ダイハツからスバルにOEM供給中)。トヨタ86(スバルはBRZ)の共同開発&生産やトヨタ車ラクティスのスバルへのOEM供給(スバルブランドでは、トレジア)など、トヨタの影響が少しずつ進むスバルですが、トヨタはスバルらしさについてけっこう容認(ひょっとしたら支持)しているように思えます。
スバルはサーブ社とのSUV共同開発を模索したり、初期型のスィフトをジャスティ名でスズキからOEM供給受けたり、さらに古くは日産、いすずともお付き合いがあったりと、はた目からは苦労の多い企業でした。そのスバルも現時点でトヨタに株式を保持してもらいつつ、過去最高収益を更新中。レオーネが看板車種だった時代は遠く過去のものとなり、現在はレガシー、インプレッサ、BRZ、そして間もなくリリースなるレヴォーグなど日本のメーカーとしてはグンと車種を絞って、文字通りプレミアム。ブランドに向けてかじ取りを行っているように見えます。あんまり手の届かないような高級ブランドになって欲しくないとは思うものの、クルマ好きの愛する、憧れのクルマを作り続けるプレミアム・ブランドとして成功して欲しいと願います。
2014年2月8日土曜日
ダイヤモンドダストの朝
北国、美瑛に暮らしていて、冬の日の楽しみのひとつがダイヤモンドダストとの出会いです。ほかにも彩雲でしたり、暈でしたり、真っ青な空と白銀の丘も綺麗で見とれてしまうものがたくさんありますが、ダイヤモンドダストもすごく綺麗なんですよね。
でもって、このダイヤモンドダスト、いくつか条件が重ならないと見えません。空気中の水分が気温の低さで析出して氷の小さな粒になって見える現象ですから、まず第一条件は気温がグンと下がっていること。氷点下15℃以下ですと見えやすいように思います。ただ、単純に気温が下がればいいかと言うとそれだけではダメで、見えやすい朝方(7時から9時くらい)に最低気温のピークを迎えるような日は、特によく出ます。深夜にものすごく冷えて、朝に少しずつ温度が上がってきて氷点下15℃になるよりも、深夜は氷点下10℃くらいで、朝に氷点下15℃~20℃になってくれたら抜群の好条件だと言えそうです。
次の条件は無風であること。これは絶対で、風のある日はもしかしたら出ているのかもしれませんが、日の光に輝くような現象にはなりません(現実に肉眼では見えない)。
そしてもうひとつ、日の光が燦々と降り注いでいること。
こんな条件が重なると、まず間違いなくダイヤモンドダストが舞います。何もない雪の積もった晴れた日の朝、静かに舞うダイヤモンドダストは神秘的ですらあります。太陽が昇ったばかりですと、光がオレンヂ色なので、ダストもオレンヂ色を主に、いろいろな色の光を反射してとても綺麗です。日が高くなってくると陽光が白色になるので、ダストの煌めきも白色になってしまいます。
このダイヤモンドダスト、うまく出てくれるのは12月下旬から3月初旬(気温が下がらないといけませんからねー)の週に1、2回ってところでしょうか。頻繁に出てくれるわけではないので、出会った時の嬉しさもひとしおです。
さて、せっかく出会えたダイヤモンドダストを、どんな風に写真に収めたらいいのでしょう。これまた多少の技術が必要で、僕自身試行錯誤している最中です。少なくとも200mm(フルサイズで)程度の長めのレンズがいるように思います。
ダイヤモンドダストが出ることがどちらかと言うと珍しいですし、写真の腕もままならないわけで、これを写真に収めるとなると、相当ラッキーが重ならないと実現しません。僕は2年越しで狙っていたんですが、今年はほんの少し運が良くて、なんとなくそれらしい写真を撮ることができました。それでも巷に出ている写真集の1ページを飾るような作品は、とても撮ることができません。この冬は、まだ何度かチャンスがあることでしょう。ぜひもう少し美しいダイヤモンドダストの写真をカメラで捕まえたいものです。
でもって、このダイヤモンドダスト、いくつか条件が重ならないと見えません。空気中の水分が気温の低さで析出して氷の小さな粒になって見える現象ですから、まず第一条件は気温がグンと下がっていること。氷点下15℃以下ですと見えやすいように思います。ただ、単純に気温が下がればいいかと言うとそれだけではダメで、見えやすい朝方(7時から9時くらい)に最低気温のピークを迎えるような日は、特によく出ます。深夜にものすごく冷えて、朝に少しずつ温度が上がってきて氷点下15℃になるよりも、深夜は氷点下10℃くらいで、朝に氷点下15℃~20℃になってくれたら抜群の好条件だと言えそうです。
次の条件は無風であること。これは絶対で、風のある日はもしかしたら出ているのかもしれませんが、日の光に輝くような現象にはなりません(現実に肉眼では見えない)。
そしてもうひとつ、日の光が燦々と降り注いでいること。
こんな条件が重なると、まず間違いなくダイヤモンドダストが舞います。何もない雪の積もった晴れた日の朝、静かに舞うダイヤモンドダストは神秘的ですらあります。太陽が昇ったばかりですと、光がオレンヂ色なので、ダストもオレンヂ色を主に、いろいろな色の光を反射してとても綺麗です。日が高くなってくると陽光が白色になるので、ダストの煌めきも白色になってしまいます。
このダイヤモンドダスト、うまく出てくれるのは12月下旬から3月初旬(気温が下がらないといけませんからねー)の週に1、2回ってところでしょうか。頻繁に出てくれるわけではないので、出会った時の嬉しさもひとしおです。
さて、せっかく出会えたダイヤモンドダストを、どんな風に写真に収めたらいいのでしょう。これまた多少の技術が必要で、僕自身試行錯誤している最中です。少なくとも200mm(フルサイズで)程度の長めのレンズがいるように思います。
ダイヤモンドダストが出ることがどちらかと言うと珍しいですし、写真の腕もままならないわけで、これを写真に収めるとなると、相当ラッキーが重ならないと実現しません。僕は2年越しで狙っていたんですが、今年はほんの少し運が良くて、なんとなくそれらしい写真を撮ることができました。それでも巷に出ている写真集の1ページを飾るような作品は、とても撮ることができません。この冬は、まだ何度かチャンスがあることでしょう。ぜひもう少し美しいダイヤモンドダストの写真をカメラで捕まえたいものです。
2014年2月6日木曜日
もう一度、インプレッサに乗ります。
プジョー206の後釜に、インプレッサWRX_STI(実際にはインプレッサではなく、独立してWRXになったんですね)を迎えることにしました。今回の車種選び(あるいは選ばなくて現状維持)の難しかったこと・・・。実際には楽しい悩みのはずなのに、けっこう苦労してしまいました。
ここのところ巷はエコ・カー全盛で、僕の好きな気持ちよく走ることのできるクルマは何と言うか、アウト・サイダーっぽい存在なのかもしれません。それでも探せば意外にあるもので、びっくり。次々と候補車が浮かんでしまい、頭の中の整理が大変でした。
そもそも何ゆえクルマを刷新しようと考えたのかと言えば、この時期のお客様の送迎(あるいは厳冬期の丘のご案内)に現愛車が不向きだと思い知らされたことが原因です。2年前にやってきたBMWの1は素晴らしい走行フィールで快適ですが、リア駆動の悲しさから、雪道ではけして走破性に優れるとは言えません。白金街道で4輪とも滑ってコントロールを失ったことがあり、運よく対向車が無かったので立て直せましたが、場合によったらと思うとヒヤッとしてしまいます。FFのプジョーはその点随分マシではありますが、短いホィールベースゆえの不安定さは否めず(基本的にショート・ホィールベースが好きな僕ですけど)、おまけに運転席側のドアの閉まり具合が若干悪くなって来ていて、ごくたまに走行中に警報が出てしまうことがあります(開きはしませんが、ストライカーからは外れてしまう)。
12月下旬、プジョーでお客様を白金温泉にご案内する走行中に、ドアの開いたウォーニングが点灯してクルマを道路わきに停めました。いったんドアを閉めなおして再び運転しましたが、ちょっと良くないなぁーと・・・。さらにお客様をお送りし終えたその帰り、脇から出ようとしたニッサン・デュアリスが待ってくれていたのでそのまま行くも、すぐに追いつかれてがんばってコーナーを抜けるもハーフ・スピン。対向車もあったのでうまく当たらないようにかわしましたが、何事もなかったようにデュアリスが抜いて行った時には、行きと帰りの出来事に、いよいよ考えるべき時だと思い知らされました。
プジョーは2001年12月に私たちのもとにやってきて、ついに13年目。走行距離は14万1千kmを越えました。美瑛に来るまで、僕はインプレッサWRX_STIに乗り、カミさんは、このプジョーに乗っていたのですが、移住に際してクルマを1台にまとめようと決心し、より売却価格が高かった(1年ほど新しかった)インプレッサを手放した経緯がありました。
それからプジョーは極寒の北海道で7年間を共にし、とてもがんばってくれたクルマです。その一方でインプレッサとのお別れはとても心残りがあり、大好きな愛車を手放さなければいけなかった2007年3月の、忘れられない出来事でした。
先月下旬のあの日、プジョーの後釜候補を真剣に考えるようになった時、インプレッサも頭の片隅にはありましたが、たくさんの候補車に埋もれていたのも事実です。と言うのも、車格(とサイズ)的に、BMWと被らないよりコンパクトな(プジョー206に近い)クルマを優先的に考えていたからだと思います。試乗したクルマも含めて
・スズキ_スィフトスポーツ。→試乗しました。
・アウディA1とA3。→A3に試乗しました。
・フォルクス_ワーゲン ポロGTI。
・プジョー208GT(GTⅰ)。→GTⅰに試乗しました。
などなど・・・。しかしどれも決定打に欠け(トランクがあまりにも狭い(スイフト)とか、2ドア(プジョー)とか、ミッションがマニュアルじゃない(アウディとポロ)とか・・・)、どうしたものかと考えた結果やっぱり4WDの方が望ましいとなり、さらには駐車スペースが無いわけじゃないので、もうちょっとだけ大きいサイズにも候補を広げてみることにした結果
・スバルXV。→試乗しました。
・スバルインプレッサWRX_STI。
・アウディA3クワトロS(ちょっとお値段高めですよね)。
・ボルボV40クロスカントリー(これもお値段がねぇ)。
の4車が残った次第です。この中でアウディが一番優等生的ではあるものの、ワクワク感がない(上品すぎて、自分たちには向かない気がする)ので止めようとなり、スバルXVはCVTの出来が今2歩で(時折当館に来てくださる、M氏からのご助言もあり)止めようとなり、ボルボとインプレッサが残ったのです。この時点で気持ちはインプレッサに固まりました。7年前に手放したインプレッサにもう一度乗ろう!と。
インプレッサWRXはかなりスポーツ走行に振ったクルマ作りで、乗り心地などは期待できませんが、アウディ・クワトロが世界中で脚光を集める(1980年)以前から4輪駆動を大切に育んできた(1972年よりレオーネで量産)スバルのテクノロジーは、安心感抜群です。
結局2月からの当館「四季」のラインナップはBMW_130iと、WRX_STI。いずれも使い慣れた6速マニュアル車です。WRXは今年2014年、モデル・チェンジ・イヤーですが、現行のベース車両のインプレッサが僅かではあるけれども肥大化。デザインはカッコよくまとめて来たようですが、やっぱり少々デカいよなぁーと感じています。
当館の愛車、「運転してみたい」とご希望がありましたら、可能な範囲でご対応差し上げたいと思います(重ね重ねですが、いずれもマニュアル・ミッション6速車です)。どうぞよろしくお願いします!
2014年1月22日水曜日
知らないものについて、語ると言うこと。
ご近所の小川さん(仮名です)が、新しいパソコンを購入しようかお迷い中だとメールをくれました。何でもWinXPマシンを愛用中だけれども、OSのサポートが停止するし、消費税が上がるし、ご自身で契約しているウィルスソフトの期限も間もなく更新タイミングだし・・・、とのご様子。
自分はと言うと、実は最近ほとんど立ち上げたことのないWinXPのノートを1台持っているにはいるものの、デスクトップと常時使うノートはWin7機。ところでOSのサポート停止に伴って何か困ることがあるのか?と問われても、あんまりよくはわからないのがホンネ。たぶん、あくまでもたぶんですが当面は何も困らないと思う。一番懸念されるのは、やっぱりウィルスなどに対する脆弱な部分の放置でしょうから、サポート終了後徐々に、日に日に危険度は上がって行くような気はします。
http://thepage.jp/detail/20140108-00000007-wordleaf
さて、過日(19日)に町内会新年会があり、その席上で小川さんのパソコン更新のお話しが出ました。河田さん(仮名です)は「そりゃ新しいWin8のノートパソコンがいいよ」と。OSの選択肢はWin7か8になりますが、Win8のインターフェイスは大幅に変わっていて(たぶんMacOSを意識してのタッチ操作へシフトしたため)、WinXPから乗り換えるには少々戸惑う可能性もあります。もうひとつはノートかデスクトップか。
僕は自営業者としてどちらのパソコンも普段からよく使う立場にありますが、まったくの趣味のパソコンの場合(と言っても現状は生活の一部に完全にしみこんできてはいますけど)、どちらがいいかは簡単に決めきれない気もします。持ち歩くことがない(またはないに極めて近い)場合は、ノートの優位性はあんまり見いだせないと思うんです。まぁスペース効率がいいのはいいですが、モニターの制約もキーボードの制約も、さらにはスペースの制約から来る拡張性なども格段に差があり、しかもコストでもノートは割高。
とまぁパソコンの選択についてあれこれ考えさせられることは多いわけですが、前述の河田さんのように、実際には使っていないもの(河田さんはWin7のノートパソコンを使っています)を比較して「これがいい(あるいは悪い)」と決めつけることって、普段からよくあることではないでしょうか。例えばクルマなんて典型的で、運転はおろか助手席に乗ったこともないクルマを評してしまう(好きとか、いいとか、良くないとか)ことって自分でも時々あるような気がします。
けれどもこれは紛れもない想像(決めつけ、妄想)でしかありません。表現を「だと思う」とか「ような気がする」と結べばいいのでしょうけれども、往々にして断定的に語ってしまう。知らないものを知っているかのように語ってしまうわけです。どうしてそうなるのかよくはわかりませんが、ひとつは情報過多である程度の情報が手に入るのは事実です。誰かが(例えば専門誌の記事にどこかの批評家が)語ったことをまるで自分の経験として取り込むことで、その錯覚は生まれる可能性はあります。またメーカー(供給サイド)の宣伝にいつしか乗せられてしまうこともないとは言えません。
でも、やっぱり自分で経験してみない事にはホントのところは判断できない、と思います。僕自身のことで言えば乗ったこともないクルマのことをあれこれ妄想して好きとか嫌いとかを語り、使ったこともないカメラやレンズのことを同様に語り、食べたこともないレストランの料理のことを想像して「いいよね」なんて言ってしまっていますが、実際に経験してみた時の印象はその情報量の多さが圧倒的に違うと感じます。どうしていいと思うのか、好きなのか、その理由が上手く言葉にできないとしてもたくさん感覚として判断材料があります。
個人的に知らない(経験していない)モノについて語るのは自由には違いありませんが、それをほかの人に伝える、助言する、挙句の果てに強要するというのはどうなのかなぁと改めて思い当たる気がしました。
自分はと言うと、実は最近ほとんど立ち上げたことのないWinXPのノートを1台持っているにはいるものの、デスクトップと常時使うノートはWin7機。ところでOSのサポート停止に伴って何か困ることがあるのか?と問われても、あんまりよくはわからないのがホンネ。たぶん、あくまでもたぶんですが当面は何も困らないと思う。一番懸念されるのは、やっぱりウィルスなどに対する脆弱な部分の放置でしょうから、サポート終了後徐々に、日に日に危険度は上がって行くような気はします。
http://thepage.jp/detail/20140108-00000007-wordleaf
さて、過日(19日)に町内会新年会があり、その席上で小川さんのパソコン更新のお話しが出ました。河田さん(仮名です)は「そりゃ新しいWin8のノートパソコンがいいよ」と。OSの選択肢はWin7か8になりますが、Win8のインターフェイスは大幅に変わっていて(たぶんMacOSを意識してのタッチ操作へシフトしたため)、WinXPから乗り換えるには少々戸惑う可能性もあります。もうひとつはノートかデスクトップか。
僕は自営業者としてどちらのパソコンも普段からよく使う立場にありますが、まったくの趣味のパソコンの場合(と言っても現状は生活の一部に完全にしみこんできてはいますけど)、どちらがいいかは簡単に決めきれない気もします。持ち歩くことがない(またはないに極めて近い)場合は、ノートの優位性はあんまり見いだせないと思うんです。まぁスペース効率がいいのはいいですが、モニターの制約もキーボードの制約も、さらにはスペースの制約から来る拡張性なども格段に差があり、しかもコストでもノートは割高。
とまぁパソコンの選択についてあれこれ考えさせられることは多いわけですが、前述の河田さんのように、実際には使っていないもの(河田さんはWin7のノートパソコンを使っています)を比較して「これがいい(あるいは悪い)」と決めつけることって、普段からよくあることではないでしょうか。例えばクルマなんて典型的で、運転はおろか助手席に乗ったこともないクルマを評してしまう(好きとか、いいとか、良くないとか)ことって自分でも時々あるような気がします。
けれどもこれは紛れもない想像(決めつけ、妄想)でしかありません。表現を「だと思う」とか「ような気がする」と結べばいいのでしょうけれども、往々にして断定的に語ってしまう。知らないものを知っているかのように語ってしまうわけです。どうしてそうなるのかよくはわかりませんが、ひとつは情報過多である程度の情報が手に入るのは事実です。誰かが(例えば専門誌の記事にどこかの批評家が)語ったことをまるで自分の経験として取り込むことで、その錯覚は生まれる可能性はあります。またメーカー(供給サイド)の宣伝にいつしか乗せられてしまうこともないとは言えません。
でも、やっぱり自分で経験してみない事にはホントのところは判断できない、と思います。僕自身のことで言えば乗ったこともないクルマのことをあれこれ妄想して好きとか嫌いとかを語り、使ったこともないカメラやレンズのことを同様に語り、食べたこともないレストランの料理のことを想像して「いいよね」なんて言ってしまっていますが、実際に経験してみた時の印象はその情報量の多さが圧倒的に違うと感じます。どうしていいと思うのか、好きなのか、その理由が上手く言葉にできないとしてもたくさん感覚として判断材料があります。
個人的に知らない(経験していない)モノについて語るのは自由には違いありませんが、それをほかの人に伝える、助言する、挙句の果てに強要するというのはどうなのかなぁと改めて思い当たる気がしました。
2014年1月9日木曜日
スノー・シューを楽しみながら・・・♪

2014年がはじまって、すでに9日目に入りますので「遅ればせながら」ってことになってしまいますが、本年もどうぞよろしくお付き合いくださいますようお願いいたします。
年の初めに何か「抱負」めいたことを記してみるのもいいと思うのですが、例によって取り留めもなく・・・。えーと、昨年の1月最初のブログに「やる楽しみのいっぱいある1年に」みたいなことを書いたように思います。例えば少年時代に好きだった釣りをやろうとかなんとか・・・。で、結論的には釣りには行かなかった(あちゃー、よくある話ですよね。宣言してはみたけれどって)。その埋め合わせに(なるかどうか自信がないわけですが)、ひとつはスノー・シューを楽しむようになりました。釣りもそうですが、スノー・シューもいざやるとなるとほんの少し気合が必要です。おし、やるぞ!ってやつ。スノー・シューで出かけよう、なんて日はお天気がいい日が多くて、そんな日はたいてい放射冷却して気温が氷点下15℃(早朝ですと25℃とか)くらいになっていますから、そこへ繰り出すための心の準備は多少必要です。12月のシーズン入りしてから、なんだかんだでもう4回も(今年2回も)出動していまして、けっこう(かなり)楽しい・・・!
美瑛に移住するまで、ぜひ日常的に楽しんでみたい♪と思っていたことの一つがこの真冬の雪原のお散歩です。でも、いざ移り住んでみると、まぁいつだって行こうと思えば行けるさ、という気持ちと、ちょっと今日は寒そうだなぁと言う気持ちが入り混じって、なかなか踏み出すことが出来なかった気がします。それでもやっと1年前にスノー・シュー購入して、今年はさらにたくさん揃えて(結局5セットあります)、お客様も巻き添えにしてやっている。
結局無理やりやらされるものって楽しくもなんともないことが多いわけですが、やってみたら、あれ、これっていいんじゃない、となると続く(続けたくなる)。そこからさらにエスカレートすることもありますが、今スノー・シューがとにかく楽しい。ザクザクザクと雪の中に踏み込んで行って、誰も来ない丘の上に登って行くと、この時期にしか見ることのできない素晴らしい光景が待っています。別に秘密のあの場所、ってほどではないんだけれども、真夏でもあまり人が来ないようなマイナーな丘の上は、絶景の宝庫なんですよね。もちろん畑の中を勝手に歩き回ったりしません。普通の道路を行くわけですが、そこは除雪されていない道で、足跡はエゾリスとノウサギとキタキツネのものばかり。
たかだか1時間半程度の空中散歩ですが、はぁーとうなり声の出てしまう白銀の大パノラマに、気分も高揚してしまいます。
あ、そうそう、年始にあたり何かそれらしいことを書くのでしたっけ。それで昨年の続きになっちゃいますが「やる楽しみ」のさらなる充実です。その先に、楽しみのお裾分け、これをぜひいっぱいやりたい。具体的にはスィーツを一から学びなおそうと思っているわけですが(今のところは思っているだけなんですけど、たぶんやりますよー!)、自分自身が作る楽しみと食べる楽しみに包まれながら、それをお客様にもお伝えできないかなぁと。受け売りもいいのですが、ここしばらく僕が虜になっていることと言えば、自分自身の「やる楽しみ・実感する楽しみ」ってことになると思います。
それで当館「四季」にいらしてくださったお客様に、その一部を押し付けたりする場面がないわけではないと心配していますが、そんな時はぜひ大目に見ていただけたら幸いです。
いつもにも増して、なんとわがままな宿の親父の言いたい(書きたい)放題になっちゃいましたが、どうぞ今年もよろしくお付き合いくださいませ!
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