2026年4月4日土曜日

地場産の、そして最北のワイナリー、多田農園。

 もう1年以上も前の事、すずらんさん(びえい最古のカフェ、今も盛業中でいらっしゃいます)のオーナーの佐々木さんと、”ワイン会やりたいね”と、合言葉のようにお話が弾んでいました。

ワイン会、と言うのかワインの試飲会と言ったらいいのかわかりませんが、ワイン業者さんがウチに来てくださって、おススメのワイン(10種類弱かな)をワインの説明&紹介と共に試飲させてくださる機会が年に1度か2度あります。ただ、どうしてもウチだけを相手に、一通りの試飲が終わると、また次のお客のところへと業者さんは向かわれてしまう。

移動の問題があるので、どこか一か所にお集まりいただいて、試飲してもらって・・・、で勝手にお帰り下さいとなると、業者さんも二の足を踏むようなのです。

ですが、ワイン好きでお酒の語らいも大歓迎な自分としては、せっかくなら何人かで寄り合って、ワインを楽しみながら試飲したい。自分たちでワイン持ち寄ってやるのも一興だけれども、ワインに詳しいインポーターさんだったり、あるいはワインを作っていらっしゃる生産者さんがワインのお話をしてくれたら、これ以上ない楽しみではあります。

さて、ここで突如上富良野町の多田ワイナリーさんの紹介をします。多田さんが本格的にワイン生産に舵を切ったのは2010年頃の事らしい。もともとは農家さんでしたが、農産物を単に農協さんにお納めしているだけではと、無農薬のニンジンジュースをリリースするなど試行錯誤の末、ワインにたどり着かれます。

2026年3月現在、北海道のワイナリーは75軒。その中で、フルラインナップでワインを生産される最北端のワイナリーが多田農園さんです。ほかにも東川や名寄にもワイナリーはありますが、いずれも厳しい北国の気候に合わせた数品種の葡萄からワインを作っていらっしゃる。一方多田農園さんはシャルドネやピノ・ノワールに留まらず、バッカス、ミュラー・トゥルガー、さらにはメルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、なんとシラーまで手掛ける本格的なワイナリーなのです。

で、当館では道産ワインは滝澤ワイナリーさんを最初にご提供するようになり(もう10年以上前の事)、7,8年前から多田さんのワインもお客様にお出しするようになりました。この2ワイナリーさん、除草剤を使わない、天然酵母使用、滓引きなしなど、共通点も多く美味しいワインをリリースしていらっしゃる。


多田農園さんはお隣上富良野町のワイナリーですので、僕としては”地元の”という意味合いもあって、お客様にご紹介しやすいワインです。昨秋ワインを仕入れに多田さんを訪れると、オーナーから「今度ウチでワイン会やるのでぜひ」とお誘いを受けるも、多田農園はクルマで行く以外には無い場所。うーん、お邪魔したいのはやまやまなんだけど・・・。

そこで冒頭のワイン好きの佐々木さんのことが頭に浮かび、美瑛に来てもらったらいいじゃないかと短絡して、多田さんに「数軒集まるので、美瑛に来てくださいよ」とお伝えしたら「いいですね、出向きますよ」と!


そこからはあれやこれやは全部省略しますが、とにかく4月2日にワイン好きの飲食店、カフェ、バー、宿泊施設のオーナー10軒がすずらんさんに集まって多田ワイナリーさんの試飲会が開催されたのでした。すずらんさん、街中にあってアクセスも良いのです♬

持ち込まれたのは、シードルを含む5品種。野菜(例えばアスパラガスとか)との相性がいいんじゃないかとミュラー・トゥルガーの微発砲ワインや、まだ瓶詰前のバッカス。そして王道シャルドネと、ボルドーブレンド(メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン)のルージュ。1本ずつワインの紹介をしながらグラスに注ぐ多田さんはワイン愛にあふれ、ご自身が丹精込めて醸されたワインを慈しんでいらっしゃるさまが印象的でした。



一方ワインをいただく10軒からは多岐にわたる質問が・・・。ワインのセパージュ(品種のブレンド比率)はどうやって決めるのか、生産量は増やせないのか(&安定供給のお願い)、シラーを手掛けたのはどうして、ワインのほかに扱われているりんごと洋ナシのジュースについて、などなど・・・?試飲会あるあるのパターンですが、あっという間に2時間は過ぎてしまいましたが、年に1度か2度、こうやって集まれたらいいねとお開きになったのでありました。


どうしてもグラスを使いまわしたくない、とすずらんの佐々木さんのご希望で、でも、確かにワインへの敬意をこめて、グラス洗うの面倒だったけど、味わいに集中できて良かった!


2026年3月31日火曜日

ウトロにて_思わぬ流氷群に、テンション上がる!

 冬が去って春が迫る3月下旬、美瑛の数少ない友人が”ウトロに出かけよう”と誘ってくれたのを機に、初めて知床に行ってみた。なんでも知床には素晴らしい宿泊施設があり、特に食事の提供手法は独特なスタイルで、ものすごく美味しいという。それは僕にとってはこの上ない魅力に映り、即座に行くことにしたのだった。

もうひとつ、学生時代に学友が当時のウトロに行って写真をたくさん撮ってきて見せてもらった記憶があり、あの時写真を見ながらウトロに抱いた憧憬もわずかに残っていたこともあって、ウトロに行ってみたいという気持ちが後押しした。


3月23日、行き慣れた道を通って愛別へ抜け、そこから高速道路を使って遠軽へ。遠軽方面へは時折出かける。丸瀬布に行ったり、遠軽を抜けてサロマ湖畔で魚介類を買い求めたり・・・。

今回は遠軽で高速を降り(この高速、無料なのがありがたい。ちょっと路面はところどころ荒れているけどね)、端野⇒美幌⇒網走⇒斜里⇒ウトロへと向かった。斜里を抜けてウトロが近づくと、国道334号線は海岸線を通る。そこで思わず大声が出てしまった。なにしろ海面は流氷に覆われていたのだ。67歳にもなって、しかも北海道に移住して丸19年もたつというのに、流氷を見るのは初めてのこと。何と言えばいいのか、テレビで見るものではあるけれども、実際に自分の目で観る、ということを考えもしなかった。それは例えば極北の地のオーロラのように、肉眼で見るにはあまりに稀有な現象のような気がしていたからだと思う。


目の前に広がる流氷の大海原は、これぞ北国北海道の海、というにふさわしい、雄大で凛とした空気感があって、そのくせなぜか豊かさも感じさせた。聞けば流氷は、たくさんのプランクトンを運び、カニをはじめ北の海の幸を、おいしくしてくれる源だとも・・・。海面が凍って寒々しい光景かというと、なぜか海の豊かさを彷彿とさせる不思議な景色だ。ゆっくりと静かに揺れ、いつまでも見飽きない本当に不思議な光景を、ちょっと迷惑駐車になったかなぁ・・・と気にしつつも、いつまでも見ていたかった。


ウトロ市街地を少し超えて、知床自然館に寄り、30分ほどの映画(知床の自然の成り立ちなどを紹介)を見て(さすが世界遺産!)また市街地に戻って宿にチェック・インした。普段あまり期待を持たせるようなことは言わない友人が、”今宵の夕食は、あっと驚く絶品の数々を楽しめる。できるだけたくさんの料理を楽しむために、少し長い時間夕食に充てよう”と言う。

少し早い15時半にチェック・インしたのは「北こぶし」という宿だ。ウトロでは老舗の宿泊施設で、もともとは桑島旅館という名前で1960年の開業。その後知床グランドホテル、さらに北こぶしホテル&リゾートと名を変えて今に至っている。客室数149室の知床で一番規模の大きなホテルだ。友人は、夕食時間のスタートを一番早い17:30に指定。早く行って、遅くまで楽しむ作戦だと言う。彼が食にこだわっているのは知っているが、ここまで入れ込むのも初めての事。少なからず期待が膨らんだ。部屋に案内され(お部屋は普通のホテルの客室)、まずは温泉に。そして部屋に戻って4時半。眼前のオホーツク海にゆっくり傾く夕陽を見ながらいろいろな話をするうちに、あっという間に17:20に。満を持してダイニングへ向かった。



ダイニングに行くと、LIFE Tableと命名された夕食のスタイルは、鳴り物入りの豪華なビュッフェと言うよりは、セミオーダーの直前調理スタイルと言った方がしっくりくるサーヴ方式。おおむね半分ほどはいわゆるバイキングで、用意されたあれこれを好きなようにチョイスするのだが、準メインとメインになるお皿は、自分が欲しいお皿(見本)のコーナーに行ってオーダーすると、目の前で調理してくれるというもの。もちろん調理時間があまりに長くならないように、例えばローストビーフであれば好きなだけ切り分けて、ソースや付き合わせと共に綺麗に盛り付けてくれる。ソテーしたシャケを特製ソースと共に盛り付けてくれるお皿も美味しかったし、一番うなったのは牡蠣とホタテ(と野菜類の)天ぷらの盛り合わせだ。希望した天だねを目の前で揚げてもらえるなんて、ちょっとした贅沢だ!美味しいメニューがたくさんあって、パスタさえも食べずにお腹のスペースを温存すると言う作戦で、どうにかめぼしいお皿を制覇できた。

感心したのはドリンク類がどれも無料なこと(初期費用に織り込み済み)。アルコール類をそれほど飲まない人には割高に感じるかもしれないが、ワインはルイ・ジャド社のクーバン・デ・ジャコバンが供されており、いわば飲み放題のワインとしては、望むべくもないいいワインだ(もちろん、白も赤もしっかり飲みました)。せっかくなのでデザートにも手を出し、最後はコーヒーで締める。のど元まで美味しいが詰まった体をやっとの思いで引きずって、部屋に戻った。風呂好きの友人も、この日ばかりは食後のお風呂に行くことも叶わず、ふたりとも短時間のまどろみの後、眠りに落ちてしまった。



翌朝、まだ流氷がぎっしり岸に迫っている大パノラマに触れ、成り行きで網走から流氷観光船「オーロラ」に乗ることに。以前より流氷にそんなに熱い思いを抱いていたわけではないのだけど、大海原を覆いつくす流氷群をもっと間近に見たいと思った。オーロラ号は、乗船率は半分程度で、混んではいなかった。流氷のシーズンも終わりが近く(運航は3月末まで)、そろそろ観光客の流れも引き始めているようだった。


オーロラ号の遊覧時間は1時間ちょうど。岸を離れほどなく流氷群の中を進む。間近に見る流氷は岸から見るよりもずっと大きく、仲には10m四方もあろうか、というサイズのものも。この上にアザラシやシロクマが居たらさぞ絵になっただろうなぁと思ったが、さすがにカモメなどの鳥類だけしか見られなかった。


船酔いしがちな僕が、結構な振動と共に進む流氷観光船に1時間も揺られていたのだけれども、全然その心配はなかった。流氷の中をぐいぐい進むオーロラに感心して、あっという間の1時間だった。願わくば、来季もこんな光景を見に、ぜひオーロラ号に乗りに来ようと思ったのだった。


2026年3月19日木曜日

車検時の代車は、ちょっとした楽しみです。

 3月初旬、9歳になる愛車スバルのクロスオーバー7が車検を迎えて1泊2日の検査になった。なくても何とかなったんだけど、貸してくださると言うので代車をお借りした。今回はクロストレックという、もともとはスバルXV(インプレッサの車高をちょっとだけ上げたSUV車)というクルマだ。実は代車を運転できるのも、クルマ好きで運転好きな僕にとっては車検時の(もしかしたら最大の)お楽しみかも知れない。

前回はBMW135iの車検時に、古い(2015年型)320i Xドライヴをお借りして、第一印象とは裏腹にすごく気に入ってしまった。

https://biei4seasons.blogspot.com/2025/12/blog-post.html

今回のクロストレックにも、期待が膨らんだ。というのもスバルは車種展開を全方位SUV化していて、その中でインプレッサに次いで乗用車的な位置づけなのがこのクロストレックだと思われ、背の高いSUV車がそれほど好きじゃない僕にとっては気になる車種だからだ。またスバル車の中ではコンパクトなタイプで、全長も4500mmをわずかに切るサイズに収まっている。



クロスオーバー7を預けて代車に乗り、旭川の北彩都の営業所を後にする。2023年式のクロストレックは2万kmちょっとのオドメーターでまだわずかに新車のにおいが残っている。運転し出した最初の印象は、やや重たくて加速は良くない。2Lプラス小さなモーター(わずかに13.6PS)でアシストするが、けっこうモーターががんばっていてタコメーターを見ていると、エンジン回転数が「0」にまで落ちるシーンが多くてびっくりした。へぇー、エンジン切っちゃうんだ・・・と驚きながら、その割にはエンジンのオン・オフに伴う振動なども綺麗に抑え込んでいて、タコメーターを見ていないとエンジンの始動時など、全然気が付かない。特にストップ&ゴー時にエンジンは止まる傾向にあり、発進後ほどなくしてエンジンが目覚めるパターンが多い。


たぶん燃費に厳しい水平対向エンジンだけのスバルにとって、発進時のガソリンをたくさん消費するタイミングは電気で済ませ、ある程度スピードに乗ったらエンジンで巡行させるようなアルゴリズムを用いているんだろうと思う。燃費を測るほど距離を乗らなかった(それでも75km位乗ったかな)からわからないが、北海道の街中でも12km/lくらいは裕に走っているように思う。

それもあって、13.6PSで発進するモーター駆動時間の加速は、けしてきびきび・・・というわけではない。さらにアクセルを深く踏み込めばすぐさまエンジンが稼働してしっかりした加速態勢に移るのだが、それはつまり燃費は気にしないでね、という暗黙のお約束前提と言うことになる。スポーティーに駆け抜けるタイプのクルマでもないから、さして急加速を要求されないだろうから、この設定はクルマには(そして燃費にも)いい塩梅なのかな・・・。

加速時の大人しさもさることながら、クルマの乗り心地もすごく大人びていた。車検証見たら1,600kgちょうどの車重で、結構重いなぁっていうのもあるけど、サスペンションはヘンに締め上げられているわけではないのに、イヤな突き上げは皆無。段差もちょっとしたでこぼこ道も、ドライバーに不快感を与えることは全くなかった。愛車はやや締め上げ系のクルマが多いので、比較するとそう感じるのかもしれないが、極めて上品で気持ちのいいサスペンションのセッティングだと感心してしまった。前にお借りしたBMW320iも素晴らしい乗り心地だったが、あちらは軽快感のある乗り味で、どちらもそれぞれにいい足回りをしているなぁと思う。



もう少し感想を書き足しておこうと思う。ここ最近のスバル車はインパネセンター部(運転席と助手席のまさに真ん中)に、大きな11.6型(ちょっとしたノートパソコンくらい)の液晶コントロールパネルを誂え、ここで空調や音響をはじめシートヒーターやもちろんナビの関係も全部操作できるようになっている。大きな画面に大きなアイコンが並び、とても見やすい。が、もちろん慣れは必要だし、アナログの機械操作に慣れた僕にとって、これが便利か、と問われればもろ手を挙げて賛同するほどではけしてない。今免許取って来ました、という若者の最初の愛車がこれだったら、きっと使いやすいんだろうな、と思うものの、年よりの僕にしてみると過渡期のこういった操作パネルはちょっとなぁと言うのが正直な印象だ。

最後にエンジンブレーキについて・・・。雪国北海道で雪道運転している際に、例えば滑りやすい下り坂のカーヴで、エンジン切れちゃってる場合にエンジンブレーキは効くのだろうか?想像ではそもそも駆動が断ち切られてしまっている状態だと思われるので、間違いなくエンジンブレーキは期待できない。じゃあ、モーターブレーキはどうなんだろう(モーターがブレーキかけてくれるものなのかな)?また、よく聞く回生ブレーキはどう介入してくるんだろう???勝手な想像では、回生ブレーキしか期待できないような気がするし、回生ブレーキってフットブレーキ的な減速を促すものだとすると、雪道でのスリップ回避は苦手そうだ。エンジンブレーキ的に制御してくれればありがたいんだけど、そこはどうなんだろう????いつか営業所のメカの人に聞いてみたいなぁと思ったのでした。



昨日3月16日(現地15日)、サファリラリーで日本の勝田選手総合優勝の報せが飛び込む。僕の記憶ではWRCで日本人ドライバーが総合優勝を果たしたのは初めてじゃないかなと思ったが、篠塚健次郎先輩がいた。勝田選手はすでにWRCのフィールドで何度も表彰台には立っており、初優勝を嘱望されていたが、ついに栄冠を勝ち取った。日本車(GRヤリス)と日本人ドライバーの快挙に、ちょっと嬉しくなってしまった♬


2026年3月17日火曜日

春が近い・・・。

 暖かくなった。薪ストーヴに朝晩2回ずつ薪を燃やしていた季節が過ぎ、朝晩1回ずつになり、いよいよ夕方1度だけ燃やせば過ごせるこの頃だ。

この冬(12月から3月初旬)、思いのほかお客様に恵まれて、気が付けばもう3月中旬。例年1月後半から2月には5日間ほどお客様がいらっしゃらないタイミングがあって、美しい雪景色を眺めにカメラぶら下げて出かけていたのだが、この冬はそんな余裕なく過ぎてしまった。ありがたいには違いないけれども、もう少し真冬の美瑛の絶景を写しておきたかったな・・・。

そんな折、先日(3月10日)常連さんをお誘いして、スノーシューを履いて丘を上ってみた。もう丘は融雪剤の縞模様が描かれ、農家さんは春の農作業の準備を急ぐ様子が見て取れた。真っ白い丘風景はとても奇麗で大好きだけど、融雪剤の縞模様が描かれた初春の丘も、まばゆい3月の日の光の中で輝いて見える。あー、長く厳しい冬も終わるなぁと思うと、悪い気はしない。丘のわきの木々には、よく見れば小さな新芽らしい膨らみも見つけられる。その木々を次々と縫いながら飛びぬけてゆく小鳥たちも、心なしか春に浮かれているようだ。


それにしても、いつぶりだろう・・・、青い空が目に染みる。テレビを点けてもネットのニュースでも連日ミラノ五輪のニュースで溢れていた2週間ほど前、そしていよいよ始まったWBCの予選リーグとスポーツの祭典が目白押しで、真っ青な空を思いっきり眺めるのは随分久しぶりな気がした。名もない丘の除雪をしていない道をスノーシューで上り、360度広がる絶景を目にすると、やっぱりこの丘風景はあらためて素晴らしいなぁと感じないではいられない。


ここ最近、いわゆる名所(でもないんだけど、有名な場所)では観光客があふれ、近づくことさえ躊躇してしまうほどの混みようだ。中でも当館「丘のほとり」からほど近い”クリスマス・ツリーの木”は夥しい観光客の方たちで溢れ、おととしから交通整理の係員が4人がかりで対処するありさまだ。白髭の滝や、マイルドセブンの丘にも大勢の観光客が集中している冬の美瑛の今日この頃なのだ。大勢の観光客の方が来てくださるのはもちろん素晴らしいことなんだけれども、度を過ぎるとデメリットのほうが目立ち始めてしまう。オーバーツーリズム現象は、ちょっとしたきっかけで起きるし、いったん過剰な混みように陥ると容易には解消できない。なかなか”ちょうどよく”は行かないものだとつくづく思わされる。

一方では、素晴らしい景色なのに観光のお客様が全然来ない場所もたくさんある。うまくお客様の集中が解消できるといいのにと、いつも気になってしまうよね。もっともいつも貸し切りのような絶景の場所が混みあってしまうのかと思うと、それもできれば避けたいというのが本音だ。僕自身、わがままな気持ちがあることを否定できないですね・・・。


これから季節は一気に進む。毎年気持ちが置いてきぼりになってしまうこの時期、願わくば北海道の桜の名所にも足を運んでみたい。函館の五稜郭界隈が桜で染まる様子は圧巻だし、新日高町の二十間道路も見事な桜並木だ。

この地で暮らしていると、いつでも行けると思い込んでしまいがちだけれども、そういって未だに行っていないところも多い。この4月末には、1か所くらい桜吹雪を愛でに出かけよう♬


ノート・パソコンを購入しました。

 前回(2021年)は、15インチのノート・パソコン初挑戦で、なかなか使い勝手がいいことが判明。ではあるけどやはり、15インチでは叶わないこともいくつかあって

・持ち運びと言いう点で、携帯性に致命的に難あり。

・置き場所も、それなりに必要。

ということを、再認識した次第。もともとは私の加齢に伴って、画面の小ささによる視認性の悪さを問題視したわけだが、15インチのノート・パソコンと言うものを使ってみて、あらためて携帯性の重要性が身に染みた・・・。

ただし、携帯性を除外すれば、やはり大画面のノートは使っていて楽しい♪
ちょっと我慢して使っている、みたいな感覚は皆無。作業スペースもそれなりに必要になるから、使う時にはそれなりの準備が不可欠(カオスと化した我がデスクの上では使えない!)ではあるものの、準備を整えて作業開始すれば、快適な使用感が約束される。

でも・・・、やっぱり持ち運ぶ機会があるわけで、例えば2泊ほど留守にしなくちゃいけないちょっとした外出時、15インチを持っていくかと言えば、絶対にない。さすがにデカ過ぎて持って行く気にならないし、公共交通機関を利用しようものなら物理的にも困難を極める上、他のお客様の邪魔になるのは必至。

となると、携帯を使いこなせていない僕にとってやっぱり12~13インチのノート・パソコンって要るじゃん!というのが結論になっちゃう。3年前に背伸びして買った15インチのノートは、デスクトップで事足りると言えば、言えてしまうところがちょっと悲しい。


とにかく、携帯可能な(13インチ未満の)ノートがやはり必要と気づいて、現在(いまだに)騙しだまし使っているDell(2017年購入!)の後釜をマジで探すことになった。

Dellのノート、トータルバランスは悪くなくて、結構使いやすいと感じてはいるが、さすがに9年、あれこれ支障が出てくる。まず、まともにネット閲覧が難しくなった。超遅い。たぶん当時のCPU(それでもいちおうi7)の問題もあるし、メモリー(8GB)の量、質(と言うか、処理速度)も影響しているでしょうし、僕にはわからない領域の、OS以前の基本ソフトも関連しているはず。

そんなわけで、手ごろなサイズの使い勝手の良さそうなノートパソコンを探すことにしました。最近抱いている正直な思いは、どれ買っても大して変わらないんじゃないか・・・ということ。もちろんメーカーごとに品質基準の設定は異なるので、使っているうちにすぐに支障の出てくるメーカーもあるかもしれませんが、多分極端なケースは市場に淘汰されて行くはずだしね。加えて僕自身が、そんなに高度な要求をするユーザーではなくなってきているのも確か。

ってなると、あとは個人的な感情(好き嫌い)の問題で、いちおう国産メーカーを意識するものの、今まで使ってきた経験からDellとMicrosoftが候補かなぁと思う。パナソニックのレッツ・ノートもVAIOの製品も気になるけれども、どうも価格的にハードル高くしり込みしてしまう。Microsoftのパソコンは、Officeソフト付属のものも結構あり、ソフト込みで見てみるとコスパ最強と思しきDellに肉薄するプライスの製品もある。


そんな中で今回は、MicrosoftのSurface Laptop13_EP-36993を購入した。13インチちょうどの画面サイズで、CPUはSnapdragon Xplus、またいわゆるハードディスクに相当するのはUFS256GBになる。CPUもUFSなる格納装置も耳慣れないが、どちらもスマホに端を発する出自で、高性能かどうかは僕には全然わからないが、消費電力の少なさは従来のノート・パソコン(インテルCore i7とかSSDとか)からは隔絶の感があるようだ。実際のところフル充電後の稼働時間は23時間にも及び、バッテリーよりも人間の方がずっと早くに音を上げることになりそうなスペックだ。ゲームなんかはまったくやらないので、ネットやYouTubeやOfficeソフトを使う程度の僕にとって、CPUをはじめとする性能値に何が何でもと言うこだわりはない。少しだけ迷ったDellのInspiron_13_5330Ultra5のスペックはすごいんだけど、バッテリー駆動時間は半分の11時間。重さもわずかにSurfaceより重く、スマホから出てきたパーツで武装するMicrosoftの商品を、なんだか目新しい気がして選ぶことにしました。



届いた商品を開梱すると、15インチだった前のSurfaceをさらに簡素化した梱包内容で、申し訳程度の取説と、電源コード類がコンパクトに詰め込まれていて、昔々の分厚い取説やら付属のソフトの紹介等は皆無。

充電しながら初期設定を済ませると、あっという間につかえるようになった。もちろんちょっと使ったくらいでは、性能的にどうなのかは全く分からない(かなり使い込んでもわからないかも・・・!)。気になった点は

・意外と重い(1.22kg。このサイズの商品としては重いよね)。

・充電供給のインターフェイスが、USB(タイプA)になった。

  ⇒他の(古い)MicrosoftのPCにも使えるのかな・・・?

  ⇒USBタイプAが2口になった(前は1口しかなかった)。

  ⇒キーボードは、普通に使いやすい!

当面今はそんなところ。今回も長く使えますように・・・。時に以前と同じように10年くらい使えるとしたら、これが僕にとって終のノートPCになるのかもなぁ!



2026年1月13日火曜日

20年前に誂えた、スーツを着る。

2026年、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もよろしくお付き合いくださいますようお願いします。

美瑛に移住して、もうすぐ丸19年になる。○○周年と言いうようなイベントにはおよそ興味のない僕だけれども、ふと”もうすぐ20年なんだな”、と思った。

そんな折2025年末、消防署からの郵便で「出初め式に出るように」とのお達しがあった。もちろん強制ではないから行かなくてもいいと言えばいいのだけれども、小さな町の地域活動を担う立場でもあり、地元の安心に大きく貢献してくれている消防団の出初め式には行こうと決めた。往復はがきの「出席」を丸く囲みながら、その下に”ドレスコードはありますか?”と書いてみたところ、直前になって電話回答があり「できればスーツで」とのことだ。

スーツかぁ・・・とあれこれ考えを巡らせてみる。もちろんそう指定されることは、一応は予想していた。がしかし、こうして決定的な連絡をいただくと、聞かなければ良かったかもしれない、と思わないでもない。出初め式は2部あって、1部は消防団ごとの行進を見送る事。真冬の美瑛町の寒風吹きすさぶ役場前で、およそ20分間の分団ごとの行進を見守ることになる。2部は町民センターにおいて、諸々の(多くは永年勤続等の)表彰式に参列すること。スーツと何が関係あるんだ?と思うかもしれないが、特に1部の行進見送りは、はっきり言ってスーツでは辛い。もちろんその上のコート着用等は自由だと思われるが(着なくちゃ無理だし)、襟のあたりのネクタイが見える程度の露出はするのだろうなぁ。

それからもうひとつ、スーツを着用することそのものがひっかかる。かって19年前までビジネスマンとして日々生きていた自分は、毎日のようにネクタイをし、月に数度の出張時には作業着からスーツに着替えて商談等を普通にこなしていた。そう、19年前までは。なのでこの19年ほどスーツを着たことは1度しかない(スタッフの結婚式臨席に際し)。着ることに特段難しい何かがあるわけではないけれども、問題は2点、そのスーツは今着ても問題ないのか(汚れていたり、型がどう見ても時代おくれだったり)、そして私の今の体形は、そのスーツに収まるのか・・・?

2点についてさっそく検証したところ、型落ちと汚れの心配はなさそうだった。たぶん会社を辞す1年前に、初めてオーダーで作ったスーツがあり、まさに定番と言うデザインだったことが幸いした。体形の問題はないとは言えないものの、どうにかごまかせないほどでもない許容範囲だった。20年前と比較して著しい体重増加とかはないと思うのだが、体のラインは残酷なまでに変形し、ウェストがちょうどいい感じでフィットしてくれるはずもなかった。でもぎりぎり履けないことはなかったので2時間弱は我慢することにしよう。ついでながらやはり超久しぶりに身に着けるネクタイも、何とか結べた。

いざ当日(1月9日)、スーツに身を包み姿見の前に立って自分を眺めてみる。まぁ何とかカタチにはなったなと思うと同時に、19年前までの自分のことが急に脳裏にあふれて来た。毎朝ネクタイを選び、結んだ。職場での僕は、当然のことながら会社組織のひとりとして、会社のルールに良くも悪くも縛られていた。形式的で非生産的な会議もあれば、目を見張るような大きなプロジェクトのメンバーにもなった。

それはある面とても不自由で、同時に大きな繭の中にいるような安心感もあった。加えて繭の中では競争や駆け引きも茶飯事だった。今はどうだろう・・・?形式的な会議をやる必要は全然ないし、個人経営だから同僚との駆け引きも上司への気配りも全くする必要は無い。部下を育てる面倒もないし、別部門からの苦情に対応する必要もない。けれども僕を包んでくれていた繭も同時に無くなってしまった。僕は自分の意志でそこから出てしまった。明らかに無意味なあれこれからは解放されたけれども、僕自身のちょっとしたミスや気のゆるみが、個人経営そのものを揺るがす可能性といつも同居することになった。繭の中で暮らしていたころの自由への渇望が満たされると同時に、一寸先は闇の世界に足を踏み入れてしまった。

繭から出て、19年が過ぎたんだ・・・と改めて思った。出てみて初めて見る世界があって、両方の経験ができたことは自分にとってとても貴重なことだと感じる。向き不向きはもちろんあるし、僕の自己評価としては、僕は会社向きのタイプのような気がする。それは今の暮らしが嫌だとか辛いとかでは全くなくて、今の暮らしをそう、存分に楽しめていると思う。説明するまでもなく大成功を収めたわけではないけれども、まぁ19年個人経営やって、何とか続いているんだから結果オーライじゃないかな・・・。

それにしても、出初め式は寒かった。幸い風のないそして雪も降っていない曇り空での行進だったものの、普段着ている防寒着にスーツとコートは遠く及ばなかった(笑)!行進している消防団の面々に至っては、ワイシャツの上に支給されたジャンパー姿で、さらに厳しい寒さに晒されていた。消防団の方々におかれては、貴重な年中行事だったことと思うけれども表彰式だけでいいんじゃない・・・?とつい思ってしまったことは秘密だ。


2025年12月16日火曜日

単に古いクルマが心地よく感じるのは、僕が老いたからかな?

 愛車BMW135iが車検で、5日ほどディラーでお世話になった。その間お借りした代車は、2015年製の320i_xDriveだ。走行距離114,500kmの正直古いクルマだった。さしてスペック的にも取るに足らない(失礼!)車だと思って乗り込んだのだけれども、意外にも運転し始めたその瞬間から、極めて快適で運転しやすかった♬おまけにそれほどパワーもない(いちおうターボ付きで、4気筒2Lながら184PSだから、まぁまぁか。でも1,610kgも車重ある)わりに、軽々と加速もする。絶対的な”速さ”と言う点では、ウチのインプレッサWRX-STIには遠く及ばないんだけれども、運転していて遅いなぁとイラつくことは全くなかった。


まず最初に、機械式のアナログメーターが見やすくて安心感がある(ウチのSTIもアナログだけど、135iは見にくいデジタルなんだよなぁ)。便利機能(クルーズコントロールとか)は皆無だけど、シートヒーターとかの嬉しい&やさしい装備はちゃんとついてる。インパネがすっきりとしていて、どこをいじれば何が操作できるか、最初っからまごつくことなく操作できる。そして走り出せばホントに軽々と1.6tの車体が思い通りに動く(加減速し、曲がって行く)。ゆくゆく(案外近いのかもしれないですけど)愛車を1台にしなくちゃ、となった時には、この車(で、この年式)はかなり有力候補だなぁと思い知った。


車検後に愛車を引き取り、帰路に着くも、代車が恋しい気持ちで後ろ髪をひかれた。135iだって5年生になったとはいえ快適なシートヒーターは完備しているし4駆だし、パワーは有り余るほどだし、不満はない・・・はずなんだけど、デジタルのアナログメーターを見ながら、320iが忘れられなかった。


今年のクルマのトピックとしては、ホンダのプレリュードのリリースは、自分的には結構なインパクトがあった。懐かしさがこみあげてきて、40年近くも前のことをあれこれ思い出してしまった。当然のことながら僕は大いに若々しかったし、世の中も元気に溢れていた。

結論から言ってしまうとあんまり魅力は感じないのだけれども(乗ってもいないのに失礼でごめんなさい)、1987年から発売なった3代目の美しいフォルムを知る僕としては、今回のプレリュード(6代目になります)は刺さらなかった。当時、デートカーとして一世を風靡したプレリュードは、本当にオシャレなクルマだった。最新のプレリュードも洗練されたシルエットを与えられていると思うものの、今の時代に生き残れるかどうかは怪しい。僕は1度もプレリュードのオーナーになったことはないけれども、バブル全盛のころは欲しいなぁと思ったものだ。

今回のプレリュードはFFで、最新のハイブリッド・システムで走る。一番気になるのはプライスで、1グレードのようなんだけど617万円!けしてボリュームゾーンとは言えないスポーティー・カー(スペシャルティー・カーって言うのか?)の価格となると、こうなってしまうのか・・・?それに比べたらマツダのロードスターは2座席の軽量スポーツカーで(さらにマーケットは小さいんじゃないかな?)370万円ほど。トヨタとスバルが協業で世に出す安価なスポーツカー(86とBRZ)はさらに低価格で350万円ほどで上位グレードが用意されている。ロードスターも86とBRZも、ほかに流用できない専用のプラットフォームを有し、どちらも頻繁にマイナーチェンジをしてクルマの完成度向上に余念がないようだ。ロードスターのシルエットは、どんどん洗練されて本当に美しくなったと思う。


この2車種に比べて、プレリュードはこれと言った武器は無いように思う。強いて言えば、プレリュードというブランドそのものかなぁとは思うが、そのブランドに磨きをかけるような何かは、与えられていなさそうだ・・・。

乗ってもいない(し、もちろん運転したこともない)僕が、あれこれプレリュードについて(しかもどちらかと言えばネガなことを)書くのは、とても無遠慮なことに違いない。でも、古い記憶のプレリュードの輝きを知る身として、ちょっと期待してしまう。
もっともBMW320iのこともあるから、とりたてて目を見張るようなスペックと無縁であっても運転したら素晴らしいと感じるのかもしれない・・・。

今日もウチには3台の愛車が鎮座している。どれも4WDなので、雪道には心強い。一番非力なクロスオーバー7が、乗ってて楽しいと言う点ではほかの2台に著しく劣ると言うことでもない。もっぱらお客様の送迎専用車に徹しているけれども、ちょっと多めの荷物を載せて長距離走るのも悪くないんだよね。もちろんSTIと135iの汲めども尽きぬパワーは、かけがえのないものではあるけど・・・。そうそう、ガソリンの価格が少しずつ下がって来て、現在150円/L(レギュラー)。ありがたい♬