2015年2月20日金曜日

ダイヤモンドダストの虜に。

北海道、美瑛に移り住んで、こんな景色が見られたらいいな・・・。そう願っていた風景は漠然とたくさんありました。
・丘を、のんびりと草を食む牛の群れ。
・流れる風が穂を揺らす、広大な小麦畑。
・驟雨のあとの、見渡すこともできない大きな虹。
・大地を黄色に染める、ひまわり畑の午後。
・オレンジに輝く、カラマツ林の秋。
・真っ青な空と、雪に覆われた真っ白な丘。
・少し遠いけど、息遣いさえ聞こえるキタキツネ。

そんな無数にある北海道らしさ、美瑛らしさの代表格が真冬のダイヤモンドダストです。ダイヤモンドダストは、主に一定の気象条件化で見られる自然現象で、北国北海道は比較的見やすい条件がそろいます。
まず、太陽の光、無風であること、そして気温が低いこと(氷点下10℃は譲れないセンでしょうか。20℃にもなると、盛大に見られます)。空気中の水蒸気が寒さで結晶化して析出してくる現象です。条件の重なる日には、たいていダイヤモンドダストを見ることができます。本当に神秘的な現象で、見る人を虜にしてしまいます。

さて、そんな見るも美しいダイヤモンドダストですが、これをファインダー越しに切り取ってお見せすることはまたもう少し難しいんです。肉眼で見えたからと言って、そのままに写真として撮れるわけではありません。
今度は写真としてどうしたら上手く写せるか、という課題が立ちはだかります。事実僕は、何度かその場面に遭遇し、そこでカメラを構えていたにもかかわらず、見たほどに綺麗なダイヤモンドダストの写真を撮ることはできませんでした。
それがこの冬(つい先日の2月4日)に、やっとそれらしく撮ることが出来たんです。ホンネを言うと小躍りしてしまうほど嬉しかった!ポイントはいくつかありまして、
(1)ダイヤモンドダストはものすごく小さな粒。
(2)ダストが煌めくは、ピントが合っていないため。
といったことが考えられます。ほかにも背景のことやもちろん構図といった基本的で、でも難しいことも考慮しないといけませんが、まずは(1)について、考えてみます。これをクリアするためには、小さな粒を大きく、即ち望遠レンズ(できれば超に近いくらいの望遠レンズ)が欲しいです。そしてもうひとつ、(2)はボカして撮るということのようです。と、ここまで考えてみるとある程度は条件が決まって来ます。自然条件に加えて、準備するべき撮影条件が、おおむね絞られてきます。

残念ながら2月4日と5日を最後に、自然条件のクリアされる日が無いまますでに2月も下旬です。さぁ、今朝あたり、もう1度上手く撮れないものか・・・?

あんまり欲張るのはいいことではありませんが(と言いながら欲張る私)、真冬の北海道で撮りたいシーンがあと2つあります。それは、雪煙をあげて走りくるラッセル車。ラッセル車には運行ダイヤと言うものがありません(こちらも自然の状況に応じて、適宜運行されるわけですもんね)。ってことは捕まえる(見ることのできる)ケースは偶然のこと。えーと野生の動物を狙うように、どこかに目星をつけて、条件のいい日に待ち伏せたらうまく行きますかね?
そしてもうひとつは、満天の星空と天の川です。

あ、氷点下9度まで下がって来ましたね。明朝もダイヤモンドダストに会えますように♪

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