2026年9月11日金曜日

代車を運転する楽しみ_スバル・レヴォーグ1.8STI

 定期的にやってくる、1年点検&車検。1年点検は2時間前後で終えられるケースが多いので、点検中に買い物済ませたり本屋に行ったりしてその足で帰宅することが多いけど、車検となるとそうも行かず、代車をお借りすることになる。この代車を運転するのはちょっとした楽しみで、3台あるウチの愛車の車検時の代車は、何があてがわれるのか期待してしまう・・・。前回お借りしたのは同じスバルのクロストレックというクルマでした。

代車のレヴォーグ。メタリックじゃないブルーが綺麗

今回はスバルWRX_STIの車検で、代車はレヴォーグ1.8STI。昨年12月に新車登録された、まだ10か月足らずのピカピカの車だ。走行距離もやっと5,000kmを越えたところで、社内にはいわゆる新車のにおいが残る。

そこそこ立派なボディに1800c.cのエンジンで(いちおうターボだけど)177PS。トルクは少し余裕があって300N・m。少し細かく記載すれば全長4755mmで1600kgのボディは、このエンジンには少々荷が重くないか・・・?なんて思いながらクルマに乗り込んだ。

シートを合わせ、エンジンを始動する。今どきの新車価格400万円をゆうに超えるクルマにしてはたぶん珍しく、一切の電動アシスト機能を持たない。もちろんモーター非搭載には不満はない(し、むしろ大歓迎)が、やはり非力さは止むなしか・・・。とするすると滑り出したレヴォーグは、のろまと言うにはおよそ似合わない、軽快な加速で走り出した。へぇー、悪くないなぁ・・・、と期待をはるかに超える運動神経の良さにちょっと驚きながらコーナーをいくつか走り抜ける。エンジンの出力と、ギア(とは違うのかな、CVTなんだけど)のバランスが絶妙で、明らかに軽快で俊敏な走りに思わず笑みがこぼれてしまった。さらに素晴らしいのが、サスペンションのセッティング。これも硬すぎないギリギリのところで、うまくクルマの揺れや振動を抑え込んでいる。ボディ剛性たるやひとつの巌の塊のような感じで、ねじれたりたわんだりは全然しない。唯一気になったのは、ほんの少しだけブレーキの利きが物足りなかったことくらいかな。普段ものすごくブレーキの利くクルマに乗っているので、比較してしまうとちょっと利きが甘いように感じてしまったような気がする。あ、もうひとつ、ルームミラーの視認性が良くない。どうも、ミラーじゃなくてバックのモニターになっているみたいで、画面の精度も今ひとつだし、コントラストも控えめで視力の落ちてきた僕にはちょっとなぁと言う感じ。まぁ難点はそれくらい。とにかく、僕がそう惑わされているだけなのかもしれないけれども、全体の加工精度の高さや組み上げの緻密さから来ているような、なんとも上質な運転フィールに、すっかり虜になってしまった。

愛車のWRX_STIに微塵の不満もないけれども、これだけ質感のいい走りを知ってしまうと、レヴォーグ、いいなぁと思う気持ちがどんどん膨らんでしまう。まぁウチの愛車の中では、クロスオーバー7が一番近いモデル(こっちは2.5Lで、7人乗りがウリ)だけど、正直後継としては最有力候補と断言せざるを得ないかな。ちょっと前に2.4L版も出そろい、クロスオーバー7のいいところは、ほぼ持っていらっしゃる。クロスオーバー7の、ちょっとゆるい乗り味は大好きだけど、走りにパンチはない。前を行くクルマが道を譲ってくれた際、レヴォーグが思わぬ瞬発力で抜き去った振る舞いは、クロスオーバー7にはできない芸当だ。もちろん愛車のWRXには朝飯前だけれども、これほど追い抜きにストレスを感じさせないとは思わなかった。

最後で最難関の課題は価格・・・。1.8Lで400万越え。2.4Lのエンジン搭載車の方は500万円に届く価格なのだ。うわぁ、さすがに手を出せそうにないなと思うものの、この手のクルマはほとんど国内にはラインナップされていない。欧州車にいくつか対抗馬があるが、もちろん価格はさらに100万円以上を上乗せしないと届かないから、スバルの値付けもあながち高価格とは言い切れない。ここ2,3年、ホントに新車価格が上がったなぁと思うこの頃。失われた30年のインフレと縁のなかった時代が、妙に恨めしく思えてしまうのは、無いものねだりの性なのかもしれない・・・。

スイッチ類の多さに目がくらむ

ところで、これこそ蛇足だ、と言うようなことを書いてしまうと、今回のレヴォーグには実に使途不明のスイッチ類やレバー、さらにはセンターのタッチパネルにタッチスイッチが並ぶ。タッチパネルのエンジンの自動オフ機能をキャンセルしたくらいで、あとは全くいじっていない。つまり僕にしてみれば無くてもいい・・・のだよね。ステアリングのあちこちに整然と配置された数多のスイッチ類は、オーディオの音量だったり、アイサイトの制御だったり、オートクルーズの設定だったり、空調のコントロールだったり、はたまたスマホを繋げて何らかの設定をしたりするためにあると思われる。分厚い取説を読めば、ある程度は分かりそう・・・な気がする。とは言え、ワイパーやヘッドライトや、シフトアップ・ダウンやらは従来のコンサバなレバー類を操作すれば事足りる(し事足りないと運転なんてできない)。運転時の操作ミスが致命的な事故になりかねないのは、ここ最近ますます指摘されてきていることを思うと、このすさまじい数のスイッチ類は、商品としての魅力やライバルとの兼ね合いもあるとはいえ、ちょっとやり過ぎなんじゃないのかなぁ(スバル車に限ったことじゃないけどサ)。フライバイワイヤといったフレーズが耳に入ったのはいつくらいだろう?それは瞬く間にドライヴバイワイヤになって、電気仕掛けで車が動くようになった。このレヴォーグのステアリングの中にはいったいどれだけの配線が詰まっているんだろうと思うと目眩がする。

およそ300kmほど走って、ガソリンを満タンにしたら27Lほど入った。加速のいいエンジンを酷使とまでは行かなかったけれども、それなり使い切って概ね11km/L。レギュラーガソリン使用なのも幸いして、まぁまぁお財布にも優しい方だなぁと感じた。


4泊の車検を終えて、愛車WRX_STIを受け取る。帰り道、硬くて容赦ない路面の突き上げをモロに感じながらも、やっぱりこれはこれで素晴らしいなと感じる。アナログ感満載だけど、ダイレクトに車を操作している感覚がメチャいい感じなのだ。ブレーキの効きも素晴らしいし、目の覚める加速感も大好き。満11歳になっちゃったけど、まだまだ元気でいてもらいたいものです。