にもかかわらず、このカメラを購入した動機は、今手にしているカメラの不満点解消があるからだ。と同時にそのカメラ(富士フィルムのX-T10)は、不満点もあるけれどもいいところもたくさんある(だから不満点が解消されれば大いに使いたい!)。
2月の中頃、春節(中国の旧正月の祝日)たけなわの頃、いらしたお客様が持っていたカメラが今回買ってしまった同社のX-T2だ。撮ってくださいと渡されたカメラを操作しながら、ファインダー覗いてシャッター切った。そのほんのわずかな時間で得られたフィーリングがとても良かったのです。
あらためて少し持っているカメラのことを記載しますと、現在使っているカメラはレフ機はCANON、レフなし(通称ミラーレス1眼)は富士フィルム。もともとCANON使いだったわけだが、フジのモノとしての作りの良さや、ミラーレスのコンパクトさ、軽量さに惹かれて、複数マウントに踏み切ってしまった。で、その富士フィルム、使ってみるといい、悪いのかなりはっきりした性格で(あくまで私にとって・・・です)、もうちょっとここがこうだったらサイコーだけどなぁ的なカメラ。
そこに突然先月「撮ってください」と貸されたX-T2に触れることになり、この「こうだったらなぁ」が見事に実現していたのに驚き、思わず欲しくなってしまったわけです。私的に富士の「絵」はコントラストが効いていて、とても美しいもの。ちょっとやりすぎかなぁ、ナチュラルな色合いではないな、と思う寸前の、うまいところでバランスさせていると思う。一方でX-T10は、操作系にやや難あり。これは僕自身の問題でもあると思うけど、けっこう小さなボディにアナログのダイヤルいっぱいつけて(これがまた、モノ的には美しかったりする)見た目はいいけど操作はしにくいし、知らぬ間にあれこれダイヤルに触れちゃうし、おまけにデジタルで操作するのかアナログでダイヤル操作だったか頭の中は混乱するし、というカメラなんですよね。
もともとT-1のコンパクト版で出てきたX-T10の宿命でもあったかもしれないけれども、絵作りにおけるスペックはそのままに、でも少々無理して小さくしました感のT-10が、その分操作しにくくても仕方がないのかもしれません(持ち歩きに負担は少ないですし)。でも、3年も使ってみると、相変わらず出てくる絵は美しいのだけれども、撮っててテンポが合わない、というかなんとなく気持ちよくない、楽しくない・・・というカメラになってた、ちょっとだけ。
X-T2手に入れようと決めて価格をリサーチしてたら突然それまでの2割も安い価格で売り出したお店(もちろんネット通販店)を発見!飛びついて注文入れたけど、案の定(いや、半分は期待してました)お店側から「間違えました、ごめんねさい」メールが来てしまい、お流れになったのが3月13日。ま、買ったつもりに半分なっていたので、モノが来ないのはさみしい。引き続きリサーチしながら、おそらくの底値を見極めて注文して、商品がやっと届きました♪
ちなみにその後に価格はさらに下がり、僕の買った値段よりも2千円ほど下がったのは悔しいといえば悔しいけれども、こればっかりは仕方がないね・・・。そうそう、この価格が下がるという現実、今ではまぁまぁ納得している私です。出来立てのほやほやはどうしてもいろいろなことがコストアップにつながっていると思う。仮にメーカーの出し値が変わらなくても、運ぶ人も売る人も、ある程度扱う時間が過ぎればいろいろコスト下げることはできるだろうし、小売店(と言ってもかなり大きなだけど)だって、売れ具合つかめるから仕入れの数量とかのリスクも下げられる。そこに駆け引きというか商売のあれこれがあるので、価格が動くのは当然だし、買う側もどこで買うのか好きに決めたらいいと思う。今回はぴったり底値というわけには行かなかったけれども、ここまで来たら買ってもいいな、というところで発注した。
到着したニューカマー、思った通りの使いやすさです。前機のX-T10の時も、今思うとT-1にしておけば良かったなぁと、今になって思わないでもない(そうしていたら、今回の購入は見送っていたなぁ)。とにかくコンパクトに魅力を感じたからT10にしたけれども、予想以上の美しい写りと予想以上の使いにくさがわかった。それでやってきたT2は、使いにくさに関してしっかり改善されてリリースされている。きっとカメラの大きさの「ちょうど良さ」の範囲って間違いなくあって(人それぞれだと思うけど)、T2はそのちょうどいいレンジにぴったり収まっている感じだ。
喜ぶのもつかの間、ファインダーの結像が、どうしてもピン来ない。液晶にはきれいに映るし、撮った写真をモニターで見てもばっちりなんだけど、ファインダーが厳しい。まぁ構図くらいはなんとか・・・とは思ってみたものの、これって初期不良じゃね・・・?とネットの購入先と富士フィルムをちょっぴり恨めしく思えてきた。ダメもとでマニュアルを見たもののいまいちわからず、ネットで探してみると・・・、あ、ありましたありました。ファインダーの視度調整!こんなの1度もやったことないや。なんでもカメラを購入して電源入れたら最初にやる儀式とは知らなかったぞ(何年カメラやってんだ???)。あらためてマニュアル読み直したらばっちり出ているじゃないですか。ひとつ利口になったような、こんなことも知らなかったのかと落胆するやら・・・、まぁいいや、とにかく調整です。お、ピンちゃんと来ました。うんばっちり。
こういうことでも、メーカークレームで帰ってくることあるんだろうなぁ。デジタルカメラなんて、言ってみれば最新メカの塊だから、わけもわからずに勘違いして「不良品だ!」と思っちゃうこと、あると思う。僕の無知はかなりひどいレベルだろうけど、ちょっとそんなことを思った。参考までにお役立ちのwebsite貼っておきます。手持ちのほかのカメラもしっかりファインダー見てみよう。
https://flowercamera.net/koneta-20151017/
ファインダーにしっかりピントも合い、いい被写体なんかないんだけどあてずっぽうにシャッター切ってみる。うん、いい感じだよね。ミラーレス機にありがちな、あの1テンポ(2テンポか?)遅れるような感じがしないし、メカニカルダイヤルもそれなりの大きさ・配置で使いやすいよ。
いっつも新しいカメラを手に入れるたびに、なんだか写真がうまく撮れるような気になる。作ってるメーカーさんもそこは十分研究に研究を重ねていらっしゃることと思うし、まんまと術中にはまった自分が、可笑しくもあります。
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