2025年2月28日金曜日

F40型のBMW135ⅰに乗り換えます。

 今乗っているF20初期型のBMW135ⅰから、1つ新しいF40型の同モデルへ買い替えることにしました。F40型は4輪駆動車なのです。すぐ前に投稿した最新のF70型の一つ前のモデルです。

新たにやって来たF40型_135i

買い替える一番の理由は、何をおいても冬季はFRの駆動方式を持て余してしまうから・・・。まぁこれに尽きます。誤解されてしまうかもしれませんがFR(後輪駆動)のクルマ、大好きです。さらに言えば、運転していて非常に気持ちがいい♬ 

何ていうのかな、ドライヴフィールに、高級感があります(運転した感覚に、高級感も何もあるか?とおっしゃるなかれ。間違いなくFR車には高級感はありますよ!)。じゃあ、なんで持て余すのさ?ってなりますが、要は冬道、特にいったん融けた路面が急な低温下で凍り付いた(ブラックアイスバーン状態、なんて言います)路面だと、FR車は簡単にグリップを失って、どこに行くのか制御不能状態になってしまうのです。そんなことがこの2月だけでも3回もありました。隣町、上富良野町に買い物に行くときに、ちょっとお高そうなアウディに追われながら、下り坂の左コーナーでつるつると対向車線にはみ出し、あわわ、どこ行っちゃうんだ???と焦ったり、旭川に行く途中に国道の美瑛坂はたぶん凍っているだろうと1本裏側(東側)の道を行ったらそこも凍っていて、やっぱり下り坂で4輪ともグリップを失いました。あわや大クラッシュ・・・・と言う場面でしたが、幸い対向車はなく、30mほど滑ると路面が乾いてグリップを取り戻しました!

こんな有様じゃあ、遅かれ早かれ事故を起こすぞと。まぁ運よく(運だけで)12年半もの間FRのBMWを乗り続けてきました。幸いクラッシュはしませんでしたが、スタックしたことは3,4回では足らず、両手の指の数くらいはやっています。また、前輪のブレーキが凍結して、ロックしたまま走り出してしまい、しばらく走ってから動けなくなっちゃったことも毎冬4,5回は経験しました。

少しずつ経験を積んで、いろいろなトラブルを回避する(または起こらないような運転を心がける)ように努めては来ました。でもね・・・、あまりあれこれ悩まずにササっと出かけたい気分の時ってありますよね。逆に冬はFR車はダメだとあきらめて、ウチの他車(=スバルの4駆)ばかり使えば、ほどなくバッテリーは上がるし、所有する意味はあるのかってことになっちゃいます。

おりしも、懇意にしている宿のお仲間さんに言われたのは”立派な車庫借りてバッテリー外して冬の間は仕舞っておくか、4輪駆動車に買い替えるかしたら!”と。そうなんです、その通り。もう割り切って冬の間は乗らずにお蔵入りさせておくのか、普段使いできる4駆車に替えるのかの単純な2択です。

その単純な2択を前にしてもなお、私の未練がましい気持ちは消えません。エンジン縦置きに6気筒の3,000c.cエンジンを載せたF20型135ⅰは、それは気持ちよく走るのですよ・・・。

お世話になったF20型135i

それでモラトリアムのように愛車を真冬もちょっとだけと言いながら動かしては、怖い思いをする繰り返し。

そんな日々に決定的な出来事が起こります。1月初旬、お世話になっている旭川BMWさんから連絡が入り、見てもらいたいクルマがありますよと。

1. F40型の程度のいいクルマを下取りしました。

⇒ぜひ試乗しませんか。

2. 今の愛車はブレーキがそろそろ限界で、前2輪のディスク交換が必要。

⇒簡単に言ってくれますが、30万円に近い出費です。

さっそくお邪魔してみてみると、1.6万キロしか乗っていないクルマはピカピカ。モデルのグレードは同じで(135ⅰ)、4駆。エンジンは2,000c.cの4気筒になりましたがパワーは概ね同等(トルクは全く同じ)なので、大雑把に言えば4駆になっただけ。ぜひ試乗をと言うことで、促されるままに雪道をドライヴすると、なんと快適なことよ!!!あー、4駆のBMWもいいもんだなぁーと営業さんの思うつぼにはまったわけです。

実のところFRのBMWに乗っていたのは、やせ我慢の部分もありました。後部座席の居住性含むクルマのパッケージ的には圧倒的に不利なFR車を、敢えてその運転フィールを優先させて選んでいる、という自己満足感。さらには今やほとんど無くなってしまった気持ちのいい直列6気筒エンジン。3,000c.cは燃費面でも自動車税面でもコスト高ではあるけれども、それでもこのエンジンしかFR車は選べないから、というこだわり感。とまぁ、そんなミエに囲まれて乗る愛車は、やせ我慢と言いつつもホントに快適(冬以外は)で気分のいいものなのです。

本心では、いくら運転していて気持ちがいいと言ったって、4か月にも及ぶ冬になるたびに心臓が飛び出るような怖い思いをするクルマに、いつまでも乗っていられるわけじゃない、とわかっていました。そこへ飛び込んできた、旭川BMWの営業さんは、およそ全てのことが分かっていたのかもしれませんね。

時に、今回の愛車の乗り換えを機に、他にはどんな車に乗ってみたいかなぁーと少しネットをさまよってみました。一番しっくりくるのはレクサスLBXのモリゾーRRです。4駆でしかもマニュアル車。あのWRCを席巻するGRヤリスと同じエンジンを積んでいます。が、価格も800万円に迫ろうかと言う紛れもない超高級車。

元祖にあたるGRヤリスはどうかと言えば、さすがにレクサスの6掛け程度とは言うものの充分高額である上に3枚ドア。使い勝手は二の次どころか無視と言ってもいいくらいの「走り屋」仕様。やる気満々の時にはこの上ない相棒になってくれそうですが、時にはリラックスした気分で乗りたいケースには、どうしてもミスマッチになりそう。もちろんその価格は、クルマの性能から言ったら大いに抑えられているには違いないのですが、あまりに「走り」に徹したクルマに仕上がっているので、持て余しはしないかと気になります。

アウディの商品群も魅力的ですが、少しばかりお洒落過ぎているような気がします。オジさんの代表のような僕が乗るにはちょっと気が引ける。親戚筋のゴルフRは、これはこれで少々優等生過ぎて、イメージとしての面白みにちょっぴり欠ける・・・。なんて消去法で絞り込まれてくるのは、今回のBMW135ⅰなのかもしれません。
そのBMWも十分高額で、まったくもって背伸びをした買い物には違いないのですが、ディラーの担当営業さんが、あまりに頑張ってくれたので折れたっていう側面も!。

と、いつもにも増してまとまりのないお話になっちゃいましたが、無事、本日納車。替えたからには、大いに運転を楽しみたいです。自動運転になって欲しいなんて思ったことの無い僕にとって、運転すること自体が楽しみなのです。