2021年12月20日月曜日

究極の贅沢は・・・。

 NHKに、“世界は欲しいモノにあふれてる”という人気番組(だと思うんだけど)がある。時折時間が許す範囲で見るけれども、世界中の「何かいいもの」を探訪するその番組は、見ていて楽しいなぁと思う

と同時に、欲しいモノを手に入れる喜びは、さらには作る喜びに発展していく運命にあるなぁと、勝手に思い込んでいる。例えば詳しく知らなくて墓穴を掘りそうだけれども、ロレックスの限定版の腕時計を手に入れることができたら(買うことができたら)ハッピーだけれども、それを作る、あるいは製造する1工程に関わることができるとしたら、さらに嬉しいに違いないんじゃないのかな、と考える。

ロレックスの時計はあまりに無縁なので、もっと手近な例としては美味しいものとか、お気に入りのバッグとか服とか・・・。どこそこの○○はめっちゃ美味しいから、それを手に入れたいし、食べたい。予約でいっぱいでなかなか手に入らないけど、運良く手に入れたら、そしてそれを食べることができたら、嬉しいに違いない。さらに、もし可能であれば、自分自身で作ることができたら、さらに喜びは増すんじゃないだろうか・・・?

 

まるで屁理屈のようなこんなことを書いているのは、僕自身の経験からなのです。先日2度目の訪問で、お隣の上富良野町の多田ワイナリーさんへ行き、“シャルドネ2019”を購入して飲んでみた。すると期待をはるかに上回る美味しさで、驚きを禁じ得なかった。
多田ワイナリーは、シャルドネやピノノワールを扱うワイナリーとしては最北端(2021年末現在)。美瑛から少し北の東川町や、さらに北の名寄市にもワイナリー(森臥)がありますが、シャルドネ等の品種は扱っていない。お偉い方が「温暖化で北海道のコメが美味しくなった」と言ったとか言わないとかですが、さすがにこれらの葡萄品種は、上富良野町が現時点では北限のよう・・・。その北限のワイナリーが醸すシャルドネの味や如何に・・・って、ちょっと気負って栓を抜いたわけですが、美しい艶のある黄色のワインは、芳醇な味わいにあふれていました。すごい!



あれ、全然僕自身の経験にたどり着かないんですが、そのことを少し・・・。2018年、自分自身でワインを醸造できないだろうかとの積年の思い止まず、懇意にしている友人と共に、思い切って大好きな三笠市の滝澤ワイナリーのオーナーにお会いしました。事情を話すと包容力のある温和な表情で「ウチで修行のお手伝いをしましょう」となった。要はワイナリーでワイン醸造のお手伝いをしながら、そのノウハウを学んでいきなさいな、というお許しをいただいた。実際にワイナリーで作業をさせていただいたことについては語ると果て無いので止めておきますが、とにかく「自分で作る」という喜びを得るために、とても無謀なことをやったものだと思う・・・。
でも、まぁ、自分で葡萄を育てて、実を収穫して、ワイナリーに持ち込んで工賃をお支払いすればワインにしていただけるのですから(でもってワインを醸造する作業にも関わることができますから)、とんでもなくハードルが高いわけじゃない(と思う)。

 

このことは、ずっと心の端っこに引っかかっていて、美味しいワインを探す(または見つける)、飲む、という行為のその先に、美味しいワインを“作る”、飲む方が相当幸福度は上なんじゃないかと思えて仕方がない。まぁ、無いものねだりと言うか、隣の芝生は・・・かもしれないけれども、究極の幸福って、実は自分自身で生み出せることなんじゃないかと思えて仕方がない。
さらには、そうやって自分が作ったものが、多くの人からも歓迎の意とともに受け入れられたら、それはもう大満足間違いなしだ(きっと)。
残念ながらコロナ禍の厳しい経営状況で、自社ワイナリーの夢はいったんは霧消してしまったけれども、いずれまた、必ずやトライしてみたい。そう思わせる強いインパクトが、多田ワイナリーのワインにはありました。美味しかった、ホントに!

2021年12月15日水曜日

ノートPCを購入しました。

 デジタルカメラの購入に際して、宿泊施設としてのワーケーション需要喚起の目的を意識して、ノートPCも同時に購入しました。もっとも主目的は、長年おつきあいしてきた現ノートPCが、いよいよお疲れになってきたため・・・ということがホントの理由です。

前回ノートPCを入手したのは、当館スタッフ専用の事務機器として購入。今回はワーケーション+私のビジネスマシンとしての利用です。

ノートPCとのお付き合いもずいぶん長いので、僕がどういった基準で選んでいるかに関しては、今まで大きく変わらなかったと思いますが、今回はかなり変化が・・・!

ちなみに前回は↓

https://biei4seasons.blogspot.com/2018/02/blog-post_28.html

前々回は↓

https://blog.goo.ne.jp/shiki_nyan2014g/e/f3348197acd5dc8f9a32f187091c3d7f

先回自分用に購入したレッツノートは、気が付けば11年目。途中HDDをSSDに換装したりしながら、まぁまぁ不自由なく使ってきました。なので自分のPCを選ぶ時の指針は活かしたいところですが、さすがに今回は11年前の時より優先する選択指標がずいぶん変わりました。まず、画面が小さいとつらくなってきた昨今、少し大きめのサイズが欲しいなぁと感じていること。今まで使い込んできたレッツノートは12.1インチ。当時はまだ無いと不安だったDVDドライヴ付きで、1.34kg。持ち出すのに“重くてちょっと”とはならないけれども、画面の小ささ(=キーボードもこじんまり、と言うか少し狭苦しいんですよね)が、この年になると大いに作業性に影響ありなのです。老眼になって、細かい字が読めない・・・年を取ったもんです!

さらには、メディアのドライヴ(DVDなどの)も、ほとんど使わなくても事足りるようになって来ました。どこかに出かけた先でさえ、ネットに接続できれば、けっこう不自由なくPCを使うことができるようになりました。 

そう、今回は思い切って14.5インチ以上の画面サイズのものを探しました。使用履歴から、大してメモリーやビデオカードに負荷のかかる作業はしないので(特にノートでは)、ここは妥協(あまりこだわらずに)。で、前回から気にしていたマイクロソフトのSurfaceの中から画像サイズの大きなもの(マイクロソフトだと、14.5はないので15インチのLaptop4)を選びました。ちなみにCPUは、Core i5とか7とかもちろん9ではなくてAMD製です。ここも妥協したわけでもないのですが、コスパいいとの口コミ多くて♪

かなり美しいPCです。

 
いざ、開梱。まるで日用品に毛が生えた程度のシンプルなシロモノ家電でも購入したかのような、お洒落で小さな箱。開けると美しいアルミ素材の持つカタマリ感あるボディが♪

ほんのわずかな取説と、これまた綺麗に畳まれた充電用ケーブル。
えー、これだけしかないの?と思わず口をついて出てしまったほどに、内容物は少ない。そのわずかな取説を頼りに、ケーブルをつないで充電しながらラップトップのふたを開けた。すると自動的に電源が入って、コルタナっていうフォローが役目の音声ガイドを遮りながら、一通り最初の設定を終えます。


 あっという間に使えるようになっちゃう。メーラーもGoogleだけでいいと思えばインストールしなくていいし、マイクロソフトのPCだけあって、Office(Home&Business)はインストール済み。

PCそのものの設定(PINとか)とOfficeのライセンス・キーを入れたら、もう普通に使えるようになりました。ものの20分・・・。かって、丸1日(自作のデスクトップだと2日)かけていろいろな設定を順次行い、と同時にOfficeなどのソフトを1時間以上もかけてやったのは、遠い昔です。

 

気になる使い勝手は・・・このブログも、さっそく新しく手に入れたLaptop4で書いています。えーとキーボードのタッチ、そしてキーピッチはとても快適です。キーのタッチ感は非常に軽快。深すぎず浅すぎず、手ごたえとしての反力も文句なし。ちょっとがんばったら、テンキーだって無理なく設えることもできたと思うほど、サイズが15インチだと、デスクトップ並みに快適です。1,540gは、このサイズだったら許容範囲だと思います。充電用ケーブルも、Dellと比べたらスマート!

次に液晶ですが、鏡面仕上げのグレアなので、ちょっと映り込みがうるさいと言えばうるさい。タッチ入力できる仕様なので、ノングレアができなかったのかもしれませんが、ここは少し残念なところ。でも、画像は綺麗です。自分のFacebookの記事を開いて、写真を拡大表示してみると、ちょっとした感動さえ!

難点を強いてあげるとしたら、インターフェイスがめちゃ少ないこと。個人で利用できるのはUSBのAが1つ、Cが1つ。あとはマイクロフォン端子。これしかない。LANさえつけられない・・・。当然Wifi機能はあるし、Bluetoothも内蔵なのでそんなに問題がないと言えばないんだけど、USBのAだけでももう1口欲しかった・・・。結局マウスも今までのものを流用できずに、Bluetooth版を購入することになりそうです(だって唯一のUSBのAをそれで使い切っちゃうもんね)。

 

こうしてインターフェイスを見るだけでも、あらためてPCの利用方法が大きく変わってきたことを実感します。いろいろなデータはクラウドに入れておけば、外付けのメディアは不要だし(個人的にはMEGAを使っています↓)
https://mega.nz/login

Facebookだってインスタだって、持ち歩くもんじゃないし、ソフト類もライセンスで(サブスクリプトで)使うとなると、果たしてPCそのものさえ持ち歩かなくても、出先でお借りしたPCでほとんどのことができちゃう。


あ、そうだ!このPCも、同時に購入したデジタルカメラも、お客様にお使いいただくとすごい有効活用になりそうです。ご自由に顔認識なんかを設定してもらったら困っちゃうけど、PCやカメラをお持ちにならなくても、もっと軽装で来ていただいて、旅の荷物は最小限でいらしていただけたらいいですね。もちろん、コロナ禍に生きる今ですから、接触箇所を清潔にしておくのはマストですけど・・・。 

うん、決めました。お客様に無償でPC(Laptop4 15in)とデジタルカメラEOS RまたはXT2をお貸ししましょう。ご希望の方は、ご予約時にお申し付けください!

2021年12月11日土曜日

デジタルカメラもついに、ミラーレス機全盛に・・・。

まったくの“想定外”にことなのだけれども、新しいデジタルカメラをお迎えすることになった。デジタルカメラの遍歴を記載し出すと、果て無い・・・。カメラメーカーさんやその小売店さんに多くのお布施をお支払いしたものだと思うけれども、それ以上に貴重な「画像」と言うかけがえのない財産を与えてくれた。

デジタルカメラと言うものが世に出て、普及して、たぶん25年くらいになると思うけれども、かっての新製品からにじみ出るような“ワクワク感”は、すっかり減じて行ったと思う。まぁそう感じるのは僕だけかもしれないけれども、デジタルカメラの生産量も販売額も、25年前から比較したら劇的に減った。言うまでもなくスマホの影響が絶大なのは間違いないだろう。カメラに興味のないユーザーにとってさえ、スマホにはもれなくカメラ機能が付随する。せっかくあるんだからと使ってみたら、けっこう綺麗に画像が撮れる。これに加えてわざわざカメラを持とうと言う人は、かなりな写真好きに違いない。結果デジタルカメラは縮小の傾向⇒デジタルカメラは「好事家」の持ち物に⇒普及機はどんどん減って、マニア向けのものに・・・。という推移になってしまった。

http://www.monox.jp/digitalcamera-news-camera-sales-2012.html

https://gyokai-search.com/3-camera.html

 

ちなみに僕自身が最初に手にしたデジタルカメラは、オリンパス社のC-1400XLだった。1998年だったと記憶する。けっこうなハイエンドマシンで、意外ときれいな写真が撮れた。141万画素のセンサーで、レンズ一体型だったけれども、一眼レフ機で、妙にかさばり、どこそこレスポンスが悪かった。この時代では、ただただいい写真を撮ることができるカメラだった。その後は

2000年頃 オリンパスC3030ズーム、324万画素

2002年頃 キヤノンD60 650万画素

2008年頃 キヤノンKiss X2 1240万画素

2012年3月 パナソニック Lumix GF2 1300万画素

2013年1月 キヤノン 6D 2060万画素

2015年2月 キヤノン KissX7 1800万画素

201510月 富士フィルム XT10 1670万画素

20183月 富士フィルム XT2 2430万画素

202112月 キヤノン EOS R 3170万画素

と、まったく飽きもせずに連綿と続く。ワクワク感が無くなって来たとか書いているくせに、このありさまだ・・・。フジのXT2購入後、3年8か月と言うのは少し長い間が開いた方かもしれない。カメラをいつ手に入れたのか、その理由を考えるのも個人的には面白いけれども、多少はここに目を通してくださった方のお役に立てた方が良いので、省略です。




 

さて、やっと長い長い序章の末に現れたEOS Rです。現時点でキヤノンのミラーレスのデジタル1眼機は、ローエンドのEOS RPからスタートしてRR6、R5、R3の全5機がラインナップする。他メーカーも気にすれば底なし沼になっちゃいますが、僕はレンズ資産がキヤノンなので、いちおうキヤノンに絞ります(フジはフルサイズがありませんし)。で、なんでRにしたのか・・・?PRじゃダメだったのか、ということに関して書き記しておきます。理由は単純にXT10購入時の反省からでした。XT10XT1リリース後に、センサー共用でXT1の実力をそのままに、よりコンパクトなマシンで出てきたフジのカメラでした。僕はこのXT10に飛びついちゃったんだけれども、ちょっと使いにくかった。小ささのために多くの犠牲を払っていて、あちこち操作系が狭苦しいマシンでした。気に入った写真が撮れたし、なにしろコンパクトだったので、持ち出す機会は多かったけれども、いわゆる撮影テンポは上がらないカメラだった。結局従来から使っていた、EOS kiss X7を優先して使うことになっちゃった(何のために買ったのやら?小型軽量ミラーレスに惚れたんじゃなかったのか!)。我慢しきれずに2年半後にXT2(XT1の後継機)を手に入れてみたら、これが軽快で使いやすい。最初にXT1にしておけば良かったなぁと反省しきり・・・。

その経験を踏まえて、RPはパスして(キャッシュバックもあったけど)、Rに。R6より上は、単純に手が届かなかった。いくら業務用にも使うと言ったって、プロでもない僕にR6やR5のプライスは全くの非現実的なものです。

さて、EOS Rの使い勝手です。まず重量580gは、僕の持っているカメラと比べたら、フジのXT2よりおよそ100g重くて、キヤノンの6Dより100g軽い。EOS R用のレンズは予算の関係でマクロ35mmの1本だけしか手に入れられませんでしたが、これもかなり軽い。XT2はボディが小さい(薄い)ので、460gと言ってもカタマリ感あって、ズシって来るのに比べたら、そこまでは重く感じない(実際には重いけどネ)。

さらに記載しておきたいのは、手に持ったグリップ感がすごくいい。右手の握り部分の深さがけっこうあって、しっくり馴染んでくれる。6Dにちょっと重いレンズ点けると、気分も重くなっちゃうけど、ぜんぜんそんな重々しい気配がない。キヤノンのインターフェイスも僕には慣れていて違和感ないし、メカの操作部も随所に改善点あって(安易にダイヤルが動かないような工夫とか)、はっきり進化を遂げた部分がわかる!

そして、吐き出す「絵」は、というとこれまた素晴らしいの一言。6DやXT2を初めて使ったときにも増して、ハッとする美しさがある。たぶんこれは、センサーの画素数によるところが大きいんだろうと想像する。撮った写真を確認する液晶も上位機種のR6を凌駕する3.15210万画素と精彩で言うことなし(でも、電池の減りは早いかも)。おまけに、シャッターを切った感触が軽快で心地よい(これ、結構重要でしょ!)。結果、撮影テンポに何ら支障がないのでついたくさんシャッター切っちゃう・・・。 

最後にひとつだけ、今のところの不満点。同梱のPC接続用のUSBケーブルがC to Cになっていた。Macや最新のノートならいざ知らず(たぶん問題ない)、普通のデスクトップ機ならAでしょう?USBケーブル別売のフジにも参るけど、ここはねぇ・・・!