2020年3月1日日曜日

クリーム・ブリュレ。

この洋菓子を知ったのは、いつだっただろう?もともとプリンがそんなに好きではなかった僕が、いつしかプリン好きになったのは30歳を過ぎてからだと思う。きっとろくでもないプリンばっかり食べていて、美味しいプリンを知らなかっただけじゃなかったのかと、今ではそんな気がしている。
クリーム・ブリュレに初めて出会ったのは、とっくにプリン好きになった後だったので、このプリンをさらにオシャレにした洋菓子を、あっという間に大好きになったのは言うまでもない。

さて、ここで少々脱線する。1つ前の記事で映画を見せていただいたお宅の主が、映画を観終わった後に紅茶を淹れてくれた。映画の余韻と共にいただいた紅茶が美味しかったので(どちらかと言うとコーヒー派の僕だけど)、紅茶葉のことが話題になった。なんでも旭川市内の紅茶専門店で毎度手に入れていると言うそのお店ライフラプサンは、北海道最古の紅茶専門店だというのだ!
歴史の浅い軍都、旭川に「北海道最古の」なんてあるのだろうか・・・?と思わないわけではなかったけれども、彼はもともと判事さんで、モノゴトを正確に判断する癖がついていらっしゃるから、嘘であるはずがない。
それで、日を改めて行ってみようとなった。果たしてそのお店は旭川市東光(旭川東警察署の少し美瑛より)にあって、開店以来40年になる老舗だった。店内は40年の古さは微塵もなく(と言っても最近の洗練されたモダンな雰囲気ではないけれども)、適度に古さのある、居心地のいいお店でちょっぴり長居してしまいたくなる雰囲気だった。せっかくなので紅茶をいただき(2袋ほど茶葉も購入)、お供に選んだ洋菓子がクリーム・ブリュレだった。

北海道で最も歴史ある紅茶専門店_ライフラプサン

そうだ、クリーム・ブリュレ、自分でも焼いてみよう!とこの時強く意識して、家に帰るとさっそくレシピのチェック。今のご時世、ちょっとPCを覗けば、このくらいの情報はいくらでも手に入る。全くもって便利な世の中になったものです(困ったことも多々あるけど)。
ハナシはさらに3年前に遡る。実はクリーム・ブリュレ作りたい病は以前からあって、やりたいなぁーとぼやく自分の小言を聞いていたスタッフの一人が、見かねて僕にガス・バーナーをプレゼントしてくれた。これはもちろんクリーム・ブリュレの仕上げに必要なもので(なくてもできないことはないけど、超面倒)、この時よし、やるぞ!と一瞬思ったものの新館「丘のほとり」完成間近のあわただしい時期に重なって、ついに今までやらずじまいで来てしまっていたのだ。
ま、今は残念ながら暇もある。神様が少しは前向きなことをやりなさいなと仕向けているに違いないから、クリーム・ブリュレ、作ってみましたよ。プリンと比較しても、多少こっちの方が簡単にできると思う。難点は、卵の白身が余ること・・・。僕は余りが出るレシピは、本当はやりたくないんだよなぁー。

焼き上げること70分(長い!)、ちょっと気をもんだけれども実にうまい具合に完成♬食べるタイミングに少々間に合わなかったので、冷やしは外で(この点北海道の冬はいいよね)。最後のキャラメリゼに、いよいよガス・バーナー登場で、グラニュー糖を焼いて出来上がり。見た目も美しく、食べてもとても美味しく、一緒に淹れたコーヒーとの相性も抜群で言うことなし!!!
次回は少し温度を上げて、30分程度で焼いてみようと思う。


ちなみに紅茶葉を買いに行ったついでに気になるコーヒー・ショップも梯子した。さすがにお腹ちゃぱちゃぱで、コーヒーを飲むことはできなかったけれども、豆は買ってきた。旭川最古のカフェ、ちろると、ちろるからほど近い買物公園通り沿いの超人気店、宮越コーヒー旭川店。どちらのコーヒー豆も美味しいコーヒーを淹れることができたし、でもってこの2店、お店の雰囲気もいいんだよね。今度行ったときは、ぜひコーヒーを飲んでくるとしよう! ちろるは、旭川の作家、三浦綾子が何度も訪れた喫茶店。氷点執筆中の1963~1964年当時、まだ喫茶店なるお店は少なかったのかもしれませんね。81年の歴史あるちろるも、ずっと健在であって欲しいです。

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