2014年11月21日金曜日

やっぱり小ぶりなクルマが好きです♪

アウディS1:CG Web版より。
2013年秋、13年乗ったプジョー206の後釜にアウディもいいのではないかとディラーに出かけました。もう1年(とちょっと)前のことです。北海道美瑛町に移り住んで考えてみると、やはり4輪駆動車の魅力には抗えず、まもなく2年位なる愛車(今となってはもうすぐ3年です)BMWのFR駆動の雪道走破性もある程度理解できていたこともあって、4駆のアウディを見に行きました。
流れ的にはそうなのでしたが、何せアウディの4駆は高価です。それでアウディのもうひとつの魅力、ボディシルエット(デザイン)にも大いに魅せられていた車種A1に興味を持ちました。A1はアウディのラインナップ中もっとも小型(であるため価格も低め)。それで相手をして下さった営業さんに、A1の4駆(アウディの型番としてはS1)は出ないのか聞いてみました。すると、その頃から世界ラリー選手権で活躍著しくなっていたポロは実は中身はアウディA1であること、ただし現行市販車のサイズ的には、アウディの4駆(ハルデックス・タイプ)は収まりがつかないので無理だと言うことを聞かされました。となると一番お手頃な4駆のアウディはS3ですのでとても購入と言う具体的行動には現実味がなく、A1の美しいボディラインをしげしげと見ながらアウディは憧れの存在のまま時が流れました。

結局プジョー206の後釜に選んだ愛車はスバルになり、スバル車は以前にも乗っていたこともあって使い勝手のわかった愛車生活に十二分に満足していたわけですが、2014年の2月中旬に、収まらなかったはずの(じゃなかったの?)A1にハルデックス式の4輪駆動を押しこんでS1が本国ドイツでリリースなったことを知りました。
http://www.webcg.net/articles/-/30272
うーん、どうなっているんだろう・・・?もっともS1はマニュアル6速ミッションしか設定がなく(このあたりが営業さんの言っていたことなのかもしれません)オートマ全盛の日本では市販されないんじゃないかと言われていました。が、去る11月18日にマニュアル・ミッションの設定しかないまま日本でも販売開始になりました。
http://www.webcg.net/articles/-/31619

北海道で暮らしているとあまり意識しませんが、クルマのボディサイズの肥大が以前より気になっていました。クルマに求めることをあれこれと考えてみると、今の乗用車って大きすぎるんじゃないかな・・・?そう言うと、軽自動車があるじゃないか、と言われそうですね。けれども市販車の多くはいわゆる普通車と言うカテゴリーになり、その多くは4mを越える立派な体躯です。1993年1月に「道路運送車両の安全基準」が見直され、いわゆる衝突安全ボディが義務付けられました。以降肥大化は進み、もともとモデル刷新するたびに大型化する(それがセールス・ポイントにもなる)クルマ業界にあって、ついには先日発売されたマツダのボトムレンジ車“デミオ”も4mを越えるボディに成長(?)してしまったのです。
スバルでは北米市場の要望もあってどんどん肥大化した看板車種レガシーの一番の売れ筋ツーリングワゴンをカタログから落として、まったくの新車としてレヴォーグをサイズダウンして投入しました。ここにはニュー・レガシー・ツーリングワゴンでは成立しない日本の市場の力学(新型は「大きくなりました」がセールス・ポイント)が少なからず効いていると推察されます。
私もその例にもれず、クルマ選びを考える際に、一番たくさんの人が乗る場面を思い浮かべる(考慮する)ことは多いと思います。あの時もう一人乗れたら・・・!と思いだすことは、誰しもあることではないでしょうか。加えて荷物だって同様ですね。でも、その“あの時”は案外1年に1度か2度、もしかしたら2年に1回のことなのかもしれません。そんな特別な時には思い切ってタクシーを利用することも、事前に決まっていればレンタカーを用意することもあってもいいと思うのですが、やっぱり大きい方が便利とばかりに1995年当時に私が務めていた会社の駐車場はミニバン・ラッシュが起きていました。自分以外の人がどんなクルマを選ぼうがご自由ですが、ちょっとスーパーに買い物に行っても、あるいは行楽シーズンに出かけた旅先でも、溢れるミニバンは少々邪魔っ気です(ミニバンのオーナーさん、ごめんなさい)。さらに前述のクルマの肥大化で、どんなクルマもちょっとずつ大きくなっています。

なんだかミニバンはじめ大きなクルマの悪口ばっかり書いてしまいましたが、新型デミオのボディーサイズを知った時の驚きはありました(全長・全幅・全高は4060・1695・1500)。幅こそ5ナンバー枠ぎりぎりの1.7m未満に抑えましたが初代デミオ(1996年リリース)の全長は3800mm。大好きなマツダデザインには感心しつつ、大きくなったんだなぁーと。一方でアウディS1は4mを越えないコンパクトボディの持ち主です。加えて小型車はなんとなく大きなクルマに対する位置づけが難しいですよね。ケースによっては廉価車というレッテルもあり得る中で、アウディS1(A1)はとても上手くポジショニングしていると思います。
少し振り出しに戻って「これくらいのサイズで十分」と知った賢明なユーザーが、コンパクトで上質なクルマを走らせている様は、すごくお洒落だと思う。なかなかそういうクルマは見当たりません。一番お付き合いの長いスバルに至っては、一番小さなクルマがインプレッサ(トヨタからのOEM車、トレジアがあると言えばありますが)と大きなサイズです。ぐるりとも見渡してみると、個人的にストライクなクルマはアクアかなぁーと・・・。偶然にもアウディS1とほとんど同じサイズ。アクアはプリウスの小型版(兼廉価版)と思えてしまうけれども、剛性感あるボディに最新のハイブリッド・システムを積んでいます。廉価なのは事実かもしれないけれども、これで我慢しました的な生活臭は皆無。好きで乗ってます!と胸を張れる爽快なイメージでがいいと思うなぁ。

随分長く書いてしまいましたが、アウディS1の市販のニュースに触れて、あれこれ思い出すことを書いてみました。長い文面のお付き合いありがとうございました。

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