2013年3月28日木曜日

丘の縞模様は、美瑛の春の風物詩。

2月末から3月中旬にかけて、美瑛の丘に不規則な縞模様が広がります。これは融雪剤散布の跡。短い春、駆け足で過ぎゆく初夏、まばゆい夏は気がつけば朝・夕の涼しさが寒さに変わり、やがてやって来る濃密な秋と初雪。
農業を営む人にとって、美瑛の作業時間はすごく限られているのでしょう。少しでも時間を稼ぎたい、早いうちに耕作に着手したい・・・。そんな願いが込められた、丘の縞模様たち。もう一度雪が降ったら一面真っ白になっちゃうから、場合によってはやりなおしです。皆さんスノーモービルの後ろに専用のカートをつけて、撒かれているのは融雪剤と言ったって中身は焼却灰。マスクをしてその上から手拭いで顔を覆った農家さんが、真っ白な畑の上に縞模様を描いて行きます。

そう言えば、街中の商店街の店主さんも鶴嘴みたいな道具をもって、店先に残った雪や氷を一生懸命砕いているのを見かけます。しばらく(1~2週間程度)放置しておけば、問題なく溶けてしまうのに、目の敵のように叩いている・・・。聞けば、もう雪は終わりにしたいんだって。そんなにイヤなのかな?きっとイヤってことより、春を待ちわびる気持ちの方が強いのかもしれないですね。

真っ白だった丘が少しずつ茶色に変わって地面がすっかり顔を出すのはたぶん4週間先くらいでしょうか。それまで丘は縞模様のアートが広がって、まるで春を呼ぶ魔法の暗号のよう。
今年はどんな作物がウチの近所には植えられるんだろう?昨年クリスマス・ツリーの周辺はジャガイモでした。三愛付近は何かな?毎年作付けの種類が変るので、実はとっても楽しみなんですよね。農家さんの真剣な選択からしたら、まったくもって興味本位でエゴなお話し・・・。でも、何だろう。

もうしばらくしたら福寿草に会えるはず。今年はぜひカタクリの群生を見に行きたいな!

0 件のコメント:

コメントを投稿