2016年3月25日金曜日

老舗のカフェ、に妙に愛着を感じてしまうのはどうしてでしょう・・・?


先月札幌に出かけた際に立ち寄った「ロックフォール」というカフェ、実に居心地のいい空間に、ついついコーヒーとケーキで長居してしまいたくなりました。今月念願かなって(?)お邪魔した旭川の「チロル」もしかり。なんて言ったらいいのでしょうか「まだ帰りたくないなぁー」と知らず知らずのうちに思えてしまう魅力があるのでした。
さて、現在カフェと言うと非常に人気があるのが「スターバックス」。このアメリカ発のコーヒーチェーン店は侮りがたくて、会社方針もしっかりしている。それは「第三の場所」なんだそうな。自宅でも、会社でもない、もうひとつの居場所。これって私が好きな、老舗カフェそのものじゃないですか!スターバックス、実はあんまり行ったことが無いのですが、旭川医大の附属病院に入院中(もう6年前、1週間ちょっとのことでした)の退院が近づく3日ほどは、日に2回も行ってました(暇でしたしね)。スターバックス、何というのかいわゆるコーヒーチェーン店とは少々違っていて、全然安くない(ドトールとか、安いですよね。ファスト・フード系でなんかも)。でも、スターバックスは、行こうかなと思わせる何かを持っている(それが会社方針の「第三の場所」なんでしょうね)。すごいな。

さて、私がこよなく愛する老舗カフェはというと、スターバックスに劣らぬ居心地の良さがあって、コーヒーもいいお値段だったりします。が、お客さんは少ない。この差はなんなのでしょう・・・?さらに書きますと、こよなく愛しているわけですので、ぜひ老舗カフェには未来永劫(ってちょっと大げさですが)営業継続していただきたい。でも、スターバックスがお客様をどんどん吸収してしまう(ように見える)ので、外野ながらちょっと気になるわけです。
ざっくり思うに、女性客の存在は否定できないなと、はたと思い当たります。スターバックスは女性客多いですし、女性が入りやすい雰囲気作りできている(私見ですけど)。一方私の贔屓の老舗カフェは、おっさん(失敬!)中心の対応か?となると一面女性対おっさんの構図にも見えるので、スターバックスの圧勝も納得です。さて、老舗カフェは女性が行かれても全然問題ないし、たぶん居心地がいいと思いますし、美味しいコーヒーはスタバに劣りませんし、ケーキだってすごくレベル高い(少なくともロックフォールもチロルも)。のに、なぜおっさんぽいのでしょうか?まずお店が暗い感じ。華やか、とまでは行かなくても、白い珪藻土で明るめの「木」を多用したカフェだと随分イメージは違ってきます。あとは取り揃えてある雑誌(これ、たくさんある必要はないと思うんですよね)とか、壁に飾られている絵や写真とか、店内にあるグリーンやお花などにも違いはあるかもしれません。

「チロル」は、数年前に創業者系のオーナーから、現在のオーナーへと替わられたそうですが、在りし日の(ってまだしっかり在りますけど)チロルの雰囲気を大切に、がモットーとのこと。つまり大きくお店の雰囲気を変えたりはしませんよ、というメッセージが込められています。このカフェは、この地で著名な作家、三浦綾子が何度も通ったカフェで、ここで執筆もされたとか、されないとか(あやふやで済みません)。まだカフェなるものがそんなになかった頃(チロルは旭川にできた最初の喫茶店)、選択肢もないわけで三浦綾子もコーヒー片手にチロルで作品の構想を巡らしていたのかもしれません。

1939年創業のチロル。現オーナーは、そんなお店の雰囲気をいつまでも大切に、という心意気。でも、女性の方にも行ってもらえたらいいのになぁ。チロルは先ほども書きましたが、コーヒー好きの私にとってすごく美味しいコーヒーが飲めること、いつまでも居たい雰囲気、ケーキも美味、でもってフロア面積に比して少ない客席数で、ゆったりしている・・・などなどオススメ個所満載。おっさんに占拠させておくには惜しいカフェ(もちろん女性客もいましたけど)です。

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