2013年11月6日水曜日

日本シリーズは、楽天が勝ちましたね!

少し「旬」が過ぎたネタですが、今年のプロ野球日本シリーズは見応えがありました。スポーツで何が好きかと言うと、サッカーも相撲もテニスも好きですが、何と言っても野球は別格です。幼少のころから何は無くてもグローヴだけは僕はじめ運動音痴のあいつも、ひ弱なあいつも持っていたんじゃないでしょうか・・・?これが県別になると不思議で、静岡出身のカミさんの小学生時代は猫も杓子もサッカーだったとか。ま、とにかく愛知県で成人するまで過ごした僕は、うまい下手はさておき野球少年だったわけでありました。

で、今年の日本シリーズです。まさか楽天が先行して勝ち星を挙げるなんて思いませんでした。楽天選手及びファンには聞き捨てならない物言いかもしれませんが、やっぱり投手中心に層の厚さはジャイアンツが圧倒していますから、勢いに乗る楽天でも崩せないだろうと思っていたんです。
ところが展開は違いました。でもって最終戦まで行くとも思えなかった。4勝1敗でジャイアンツ。こう読んでいました。しかし楽天の3勝2敗になった時点で田中を残している楽天が決めるだろうと予想変更。逆に言えば田中で敗れると勢いづいたジャイアンツが連勝して楽天が日本一になれないのはイヤだな、と思う自分もいました。

判官びいきの僕としては、物言わず楽天に肩入れしてしまうのですが、監督の星野仙一はドラゴンズOBでもあり、ここ北海道からしたら仙台&東北はお隣でもあり、3・11の復興にがんばる東北ファンにいい気分になってもらいたい気持ちもあり、予想はジャイアンツ有利と見てましたが、気持ちは楽天でした。

さて、日本シリーズを楽しんだ結論から申し上げると、ちょいと出来過ぎだったようにも思いました。勝って欲しかった楽天が、最終戦までもつれた試合をモノにして日本一になったのですから大いに満足ですが、こんな展開ってまるで誰かの書いたシナリオみたいじゃないですか・・・?ま、書いたとすればそれは神様であろうと思うわけですが、田中投手の動向に注目してちょっと感じたことを書いてみます。
まず、6戦で不敗の彼が負けたということ。しかも2点差を付けられながら、田中は160球投げて完投しました。はっきり言って投げ過ぎですよね。勝っても負けてもこれは球数が多い。昨季から30連勝中の田中が(CS等も入れると32連勝中のはず)、ついにジャイアンツに打ち込まれました。途中から田中のストレートに的を絞り、150kmを越える球をどんどんヒットにして行きました。これで追いつかれて3勝3敗。やっとあたりの出て来た坂本、未だ不発で不気味な阿部が翌日打ち出せば、もうジャイアンツの猛攻を止められるピッチャーは楽天には残っていないような気がしました。岩隈が1ポイントで楽天に移籍してくれたらなぁーと真剣に思っちゃった。
果たして翌日、またしても楽天が先行で得点して行きます。おまけに6戦で当り出した坂本は不調に逆戻りし、阿部に至っては結局シリーズ中不振を極めました。で、出て来たのが前日160球投げた田中です。何でも「志願して」とか。そもそもベンチ入りしていることすら疑問ですが、最終回のマウンドに彼は立ちました。で、走者を二人置き、場合によっては同点の場面を抑えきって胴上げ投手になりました(胴上げされたのかなぁ・・・?)。田中のすさまじさは、誰もが感じたことでしょう。でも、判官びいきの僕は、田中には出て欲しくなかったなぁ。きっと田中がベンチに入らなければ、誰か別のピッチャーがベンチ入りできたはずですし、胴上げ投手の栄冠も誰かが経験できたはずです。もう田中は「これ以上ない」くらいのシーズンを過ごしてきたわけですから、少し他の選手に配慮があっても良かったように感じました。
もっとも田中がベンチ入りしていることで、ジャイアンツも意識し、楽天選手もアイツがいるから勝てる、という気分になったかもしれませんから軽率なものいいはいけませんけどね。

神様、仏様、稲尾様にも迫った田中投手。野村が成しえなかったリーグ優勝、に加えて日本一の栄冠。震災後の東北にたくさんの元気を振りまきながら、星野が何度も宙に舞いました。

後記(11/07):
ちなみにジャイアンツの原監督は、素晴らしい監督だと思います。ジャイアンツのいろいろな体質が原監督の代で変わるはずもありませんが、粒ぞろいの選手を集めて惨敗した年(2006年だったかな)に、彼は選手に言及せず、一身に責任を背負っていました・・・。あれから原ジャイアンツの快進撃ははじまったんじゃないでしょうか。



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